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キャンピングカーで放浪の旅 Ⅱ

全国を、写真と動画で探訪

その町の人しか、知らないかもしれない。
有名でも観光地でもない、静かな所を歩いてみた。
    ☆    ☆    ☆    ☆

京都から日本海に行く道は5つ。
 ① 琵琶湖の東を走る、国道8号線。 並走するように高速もある。
 ② 琵琶湖の西を走る、国道161号線。 ①②のどちらかで、富山や新潟へ。
 ③ 大原から出る、国道367号線。 鯖街道と言われる。 小浜や敦賀へ。
 ④ 高雄から出る、国道162号線。 周山道路。  小浜へ。
 ⑤ 亀岡を通る、国道9号線。 京丹波から国道27が分岐。  鳥取や天橋立へ。
     
   ※ 鞍馬から美山に出る道もある。 冬は通行止め。 

今日走った道は、周山道路から⑤の国道27へ横断する道。 由良川沿い。 
京都と日本海の真ん中辺り。    


野々村 仁清(ののむら にんせい)の生誕地とある。
国宝の陶器を作っているとあったので、寄ってみた。

南丹市の美山町の大野地区。

11年12月2日 (1)

「けんか田」という田んぼがあるので、行ってみた。

11年12月2日 (2)

昔、農民と役人が、田んぼの広さで喧嘩した。 
役人に逆らったと云うことで、首を切られそうになったが、助けた尼さんがいた。

DSCF86mkj15

その尼さんは、役人の乳母だったとある。
春日局も家光の乳母。 乳母は、育てられた者にとっては大きな存在のよう。

妙林尼には、改宗を条件に、願いを聞いてもらった。
もっと面白く話が発展していないか調べてみたが、なかった。

※ 妙林尼という名前では、歴史上活躍した人がいるが、別人のよう。

野々村仁清の生家が残っているので、向かった。

途中にあった家。
この地域にも、かやぶきの家が数軒残っていた。

11年12月2日 (3)

ほとんどの家がこう。 瓦に見えるが、鉄板。

11年12月2日 (4)

ダイコンが干してあった。 こんな風景がいい。

11年12月2日 (5)

野々村仁清の生家は、集落の一番上の方にあった。

11年12月2日 (6)

この人は、江戸時代前期の陶工。 篠山や瀬戸で修業後、京都で活躍する。
残っている作品の中で、2つが国宝。 (写真は、MOA美術館のHP他)

左は、色絵藤花図茶壺(石川県立美術館)。 右は、色絵雉香炉(MOA美術館)

11年12月2日 (29)   11年12月2日 (28)

野々村仁清の特徴は、こうだった。
それまでの陶工は、職人。 この人は、自分の作品に「仁清」と名前を入れた。
このことにより、作品の価値が高まっていった。
今では当たり前のことだが、この人がスタート。 ※ 詳しくは、Wikipediaに。

中は、昔のままではなく、今風の住宅。 天井は、こうなっていた。
明るい所が、煙の出るところ。

11年12月2日 (7)

三角の上の部分が、煙の出口。

11年12月2日 (8)

庭の花。

11年12月2日 (9)

隣の家の人が、庭で、片づけのようなことをしていた。 私より年配。

何してるんですか、と聞いた。 待っている、と言った。
お昼御飯を待っているんですか、と聞いた。
あの世からのお呼びを待っている、と言った。 なかなか面白い。

その人が子供の頃は、家は115戸ほどあって、かやぶきは80戸。
今は、3戸。 どうして減ったかを聞いた。

かやぶきに使う茅(かや)は、ここから10㌔程山の中にある。
そこは、木を植えないで、カヤを植えてる場所。
刈って持ってくるには、多くの人出がいる。
若い人が街に出て、じじばばだけでは出来なくなった。

昔は、夕方になるとどこの家からも、三角の所から煙が出た。
そこに、お寺の鐘がなった。
のどかなもんだ。

男の人は、そう言って昔を懐かしんだ。

いろりの煙、かまどの煙、それが茅葺の屋根を燻(いぶ)した。
屋根のカヤは、炭化した。 50年は持ちこたえた。
そう、教えてくれた。 今は、よくて20年だと云う。

野々村仁清さんのことを話していたら、最後にこう言った。
「昔のことを伝えて、みんな喜んでいる。 何にもならんこっちゃけどね」

このとうさんの言う通りで、考えの行き着くところはここ。
私は、この考えは、いつも心の奥底に仕舞ってある。
面白さをやっと見つけて、旅を続けている感じもする。
人に出会った時、楽しさはふくらむ。

とうさんにお礼を言って戻った。

まだ野菜が育っている。
鉄板で囲われた屋根は、好きになれない。
中の茅葺が、息が出来ないで苦しそう。

11年12月2日 (10)

一枝だけが、紅葉。

11年12月2日 (11)

数㌔走って、山に入った。 駐車場から下を。

11年12月2日 (12)

国の重要文化財。
奥の茅葺の家は、日本で一番古い。 (作られた年代の分かっている中で)

一番と云う中には、客観的でなく、自分たちだけが言ってる物も多い。
ずっと疑っていた。 ネットで調べても、見つからない。 Wikipediaにもない。
 ※ 個人のブログに書いてるのは、いっぱい見つかる。
   でもそれは、ここで言ってるのを引用しているので、参考にならない。

でも、見つかった。 文化庁のHPに書いてあった。
間違いなく、日本一古い。 信用して大丈夫。

管理人が留守で、入れない。

11年12月2日 (15)

柱に古さを感じますね。

11年12月2日 (16)

屋根しか見えない。 屋根はふき替えるから、昔のではない。

11年12月2日 (14)

下をのぞいたら、こう。

11年12月2日 (13)

京丹波町の道の駅に向かった。 車を置いて、街を歩くことに。


古い町並みがあると聞いたけど、これなら、古い家の町並み。

11年12月2日 (17)

丘の上への道。 行ってみた。

11年12月2日 (18)

境内禁葷酒。  以前見たことあるけど、思い出せない。
どんな酒なんだろうと思ったが、そういうことではなさそう。
調べたら、こうだった。
読みは、きんくんしゅ。 
ニンニクなどの強い匂いの物や酒を飲んだ人は、ここから入ってはいけません。 こういう意味だった。
漢語では、「くん酒 山門に入るべからず」と読む。

11年12月2日 (19)

干柿。 おいしい。 そう云う季節。 

11年12月2日 (20)

旧須知小学校。 須知はしゅうちと読む。 ここは、ずっと昔、須知村だった。
この地方で、一番古い小学校だそう。 今は、児童館や集会に。

11年12月2日 (21)

戻って、こんな家。 古い家が、点で残っている。

11年12月2日 (22)

旅館。

11年12月2日 (23)

昔の街道。 山陰道。 京丹波町の中心地で、須知地区。
左の大きな建物は、以前、酒屋だった。
隣の人が、落ち葉を掃いていた。

儲けた人達は、京の祇園で遊んだのか。

11年12月2日 (24)

使わなくなった建物は、急速に傷んでいく。

11年12月2日 (25)

採らないで残っている柿。 こんな木が多い。 小鳥にとっては有り難い。

11年12月2日 (26)

神社。 お稲荷さん。
大きな木の麓から、湧水が出ていた。
説明に「こんこんと湧き出ている」とあった。
きつねだから「こんこん」ではなく、湧水の説明では、この表現はよく使う。
漢字でかくと「滾滾」。 滾は、滾(たぎ)ると読めて、煮え滾るで使う。(ネットの辞書)
   ※ 冷たいのと熱いのと、両方で使える。 滾るは、ブクブクしたイメージでしょうか。

11年12月2日 (27)

有名でなくていいから、面白い話に出会いたい。
そう思って、色んな物を見に行きます。

【今日の歌】  最近のニュースから。       
① シリアで強権政治が続いている。 デモ隊の死者が4000人になったそう。
  国を良くするのは、大変。 
  ※ そんな中で、スーチーさんの笑顔の写真があった。
  su-ti-sann.jpg
   
  曲は、久しぶりに、これ。

 

② 立川談志の葬儀で流れた曲。 ザッツ・ア・プレンティ。 ジャズです。

    

【道の駅】   丹波マーケス

【明日の予定】  くろいの里を歩こうかと。 丹波市。
         春日局のふるさとです。

※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、下をクリックすると出ますよ。   
                                                    (2008年4月~2010年9月までの記事)

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akkamui212

Author:akkamui212
2009年4月に放浪の旅をスタートし、十数回目の日本1周に入っています。
「キャンピングカーで放浪の旅」に続き、パートⅡです。
明日は、どこの空の下にいるのかな。


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