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キャンピングカーで放浪の旅 Ⅱ

全国を、写真と動画で探訪

和歌山街道というのがある。  和歌山と松阪を結んでいる。
その道の、珍布(めずらし)峠という、古い峠道を歩いてみた。

映画監督の小津安二郎は、若い時1年だけ、この地で代用教員をしていた。
    ※    ※    ※    ※   ブログタイトル一覧は、右をクリック。 burogutaitoru656.jpg

特に、観光地はないので、山道を歩くことに。

下の地図の、上の方の街道は、伊勢本街道。 ※ 道は、三重県から出たら、消えてる。 県のHPからお借り。

御杖村で歩いたところは、青の○。 下の方の道が、和歌山街道。 
昨日いた茶倉駅は、水色の○。  今日歩く飯高は、赤○。

13年4月26日 (31)

道の駅飯高。

13年4月26日 (1)

左の道を行って、直ぐに、右に曲がって、街道に入り、峠に向かう。
見える家並みは、宮前地区。 ※ 神社があるので、この地名か。

映画監督の小津安二郎は、宮前尋常高等小学校に代用教員として、来ている。 
  ※ 三重師範学校の受験に失敗して、ここに。 1年間勤める。
    頭が悪かったというのではなく、勤勉ではなく、映画ばかり見ていたよう。
    彼は、松阪で暮らしていた。

13年4月26日 (10)

地図の右の方に、来ている。  

13年4月26日 (11)

向こうに行く。 街道の感じが、残っている。  
後ろの方に行ったら、小津安二郎の資料室があるので、行ってみる。

13年4月26日 (12)

老人福祉センターだったか、そんな建物の中にあるんだが、今日は資料室は開けてないという。
仕方ないから、碑だけ撮影。

小津安二郎は、原節子を主役に多く使った。 

原節子は、どんな映画でも、どこにいるかすぐ分かる。
他の女優さんに混ざっても、立ち姿が美しいので、後姿だけで分かる。
そんな女優さん。  ※ こんな写真があります。 右端に、小津監督。  東京物語のロケ。 (Wikipedia)
     ※ 最後に、もう一つ映画を紹介。 そこで、もう少し。

13年4月26日 (13)   

峠に向かって、出発。  向こうから、こっちに伊勢に向かう。 左に行く道は、枝道。
霊符山大陽寺(れいふさんたいようじ)と云って、大台町にある寺に寄って、伊勢に行く道。

13年4月26日 (14)

軒先にシイタケ。  美味しそうに見える。  ※ 毎日みそ汁に入れてたら、飽きちゃったけど。

13年4月26日 (15)

しばらく家並みが続く。

13年4月26日 (16)

暑くもない、寒くもない、丁度いい。 

13年4月26日 (17)

峠道に入った。  道行谷(みちゆきだに)。

13年4月26日 (18)

どうして、道行谷か。 義経が静御前が通ったとある。
吉野を逃れてとあるけど、義経は、吉野から北に向かって、北陸を通って、平泉に行く。
静御前は、捕まって、鎌倉に。 2人そろってここを通るのは、むずかしいですね。
   ※ 吉野へ行く時も、北からかな。 壇ノ浦から鎌倉に行けなかったから、吉野に。

13年4月26日 (19)

さらに行くと、ここに、1人のお爺さんが住んでいたという。

13年4月26日 (5)

石灰(いしばい)を作っていたとある。 石灰(せっかい)のことですね。
おアシが多いのに惚れた、とある。  アシは、お金のことかな。 アシが出たとか、使うので。
どうやって歌っていたか、聞いてみたいもんです。

13年4月26日 (20)

珍布(めずらし)峠の頂上に着いた。  切り通しです。
苦労して作ったんですね。 それだけ通る人が多かった、ということでしょうか。
紀州の殿様が作ったのか。

昼なお暗いので、妖怪の話とかがあれば、面白い。
旅人が「昔ここで、妖怪が出たんだってさ」って言えば、「今も出るんだよ~」って、出て来る。

13年4月26日 (6)

木のような石。
 ※ そう云えば、この和歌山街道は、中央構造線に沿って、あるんですね。
   中央構造線は、四国の吉野川沿いを、九州の方までずっと。 佐田岬半島で海に沈む。

13年4月26日 (22)   13年4月26日 (21)

出てきたところに、峠の案内。

13年4月26日 (23)

小さなお地蔵さまも。 でも、どうして、珍布(めずらし)峠と読むんでしょう。
布(ぬの)は、布()く、と読めますね。 また、「めずらし」は「珍」と書く。
の部分を、布にすると、珍布(めずらし)となる。
これで、いいでしょうか。

13年4月26日 (24)

礫石(つぶていし)の伝説があるんですね。 この後、詳しい説明に出会う。

13年4月26日 (25)

街道はまだ続くけど、下の道を行くことに。 川沿いの道に出る。 その道も、古そう。
白く見える花は、シャガ。 今日は、たくさん見た。

13年4月26日 (26)

少し不気味でけばけばしい。 でも、美しい。 女優でいえば、誰でしょう。

13年4月26日 (2)   13年4月26日 (3)

下りてきました。 櫛田(くしだ)川。

13年4月26日 (7)

川の中に、礫石(つぶていし)。 
   ※ 礫は、石のことのよう。 無しの礫、って使う。 投げた石は、それでお終い。何も言って来ない。

13年4月26日 (27)

こんな伝説。  
倭姫命(やまとひめのみこと)は、伊勢本街道も、和歌山街道も、どっちも通っているのか。
伊勢本街道でも彼女は登場した。

13年4月26日 (8)

川沿いの道を、しばらく歩いて、常夜灯に。  お地蔵さまも。

13年4月26日 (28)

集落を通って、小さな峠を越える。 茶畑の風景は、美しい。

13年4月26日 (29)

山を下りて、橋を渡る。  櫛田川は、変化に富んでいる。

13年4月26日 (9)

国道を横切って、北畠具教(きたばたけ とものり)の首塚を見る予定だった。
急に雨が降って、風が付いた。 道の駅に、戻った。
北畠具教は、この地を治めていたけど、信長にやられた。 信頼できる首塚。   ※ ネットの写真では、こうです

13年4月26日 (30)

珍布(めずらし)峠では、いろいろ出合えた。
また、道沿いの家並みも美しかった。
街道を歩く旅では、十分な楽しさですね。

【映画】   下の映画の中で、原節子はこう言う。
       「私、40にもなって、まだ1人でぶらぶらしているような人って、あまり信用できないの」

      この言葉は、実際に原節子が、話した言葉のよう。
      小津監督が聞いて、台本に組み入れた。
      この時、小津監督は、48才。 自分だけは、その中に入らないと、思ったよう。

      小津安二郎は、1963年に60才で亡くなる。
      彼女は、棺の前で、あたりをはばからず号泣していた、と云われる。

      原節子43才。 その後、完璧に映画界から身を引く。 小津の死に、殉じるように。
      今は、ひっそりと、鎌倉に住んでいるよう。 92才。

      何が分かるかって、彼女は小津を、きっと好きでしたね。
      彼女の力をもっとも認めた監督も、小津だった。

      でも、本心を言うことはできなかった。 言えなかった。 理由は分からないが。
      小津も生涯独身。 彼も言わなかった。

      原節子の本心を聞けることは、ありえないでしょうね。
      小津を弔う日々を、送っているのかも知れない。 
      大きな後悔の念を、消せずに。

      女優の司葉子は、原の一番の魅力を、「清潔感」と指摘している。
      そしてそれは、「演技では出せない生地の魅力」、と述べている。(Wikipedis)

      日本の映画史上で、原節子が一番美しい。
      次は、吉永小百合夏目雅子、かな。      



【その他】   史上最悪の放射能汚染をもたらした、旧ソ連チェルノブイリ原発事故から今日、27年たちました。
        以前紹介した動画です。 この方は今、信州松本市の市長さんです。
           プロジェクトX 挑戦者たち チェルノブイリの傷 奇跡のメス

【道の駅】  飯高駅

【明日の予定】  少し山奥に向かって、どこかを見る。 その後、伊勢に向かう。

 ※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、下をクリックすると出ますよ。   
                                                         (2008年4月~2010年9月までの記事)

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  • 和歌山街道、珍布(めずらし)峠を歩く。  小津安二郎。~松阪市飯高~  他  (2013/4/26)
  • 2013年04月27日 (土)
  • 09時06分37秒
by AlphaWolfy

akkamui212

Author:akkamui212
2009年4月に放浪の旅をスタートし、十数回目の日本1周に入っています。
「キャンピングカーで放浪の旅」に続き、パートⅡです。
明日は、どこの空の下にいるのかな。


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