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キャンピングカーで放浪の旅 Ⅱ

全国を、写真と動画で探訪

昨日、高山城跡の下で、照蓮寺(しょうれんじ)を見た。
ダムの底になるので、この場所に移築したと書いた。
そして、近くに、小さな荘川(しょうかわ)桜があることも、書いた。

今日、御母衣(みぼろ)湖のほとりに、2本の大きな荘川桜を見た。
そのうちの1本は、元々は、上に書いた、照蓮寺の境内にあった桜の木だった。
湖の底になるので、高台に移していた。
また、昨日見た、小さな荘川桜は、大きな荘川桜の枝を育てた、2世の荘川桜だった。

昔、御母衣(みぼろ)村があった。  ※ 今は、白川村御母衣。
そこに出来たダムなので、御母衣ダム。  
     ※ ダム湖である御母衣ダムは、白川村御母衣と高山市荘川町に、またがっている。
どうして、御母衣という地名が生まれたのでしょう。
不思議な名前です。
    ※    ※    ※    ※  ブログタイトル一覧は、右をクリック。 burogutaitoru656.jpg

何か見つかったら、車を停めることにして、出発。

小鳥峠。



山の上が湿原になっているので、広い駐車場が。 標高、1000㍍。

峠を越える人は、お地蔵さんがいるだけで、ほっとするでしょうね。

13年5月9日 (1)   13年5月9日 (2)

ミズバショウの群落。  時期は、そろそろ終わり。

13年5月9日 (3)   13年5月9日 (4)

少し走ったら、昔の家が。  門端(かどはし)縄文住居址(あと)。
この地は、東西南北の道の接点だった。 今もそうだけど。
何が面白いかって、ここからは、東西南北の地方の土器が、すべて見つかっている。 
例えば、こんな台付土器

13年5月9日 (5)

豪雪地帯だから、冬は雪の中になる。 どんな会話をしたのかな。
食べ物をどうするかが、一番大事だから、その話か。 「雨、やまないかな」とか、天気の話も。

13年5月9日 (6)   13年5月9日 (30)

高山市荘川町、六厩(むまや)地区。  ※ 厩は、うまや、と読み、馬屋のこと。 地名に時々見る。
日陰には、雪。

13年5月9日 (7)   13年5月9日 (8)

駐車場にいた人が、左甚五郎が作ったお堂があると、教えてくれた。

千鳥格子御堂とある。

13年5月9日 (9)

左が、千鳥格子。 どうやって作ったか、外から見てもわからない。
これの小さなのを、飛騨の里で見た。  組み立てるところを、動画を撮ればよかったと、後悔。

  ※ 2つの木を、十字に交じ合わせるとき、両方半分まで切り込みを入れたらいい。
    それを、3分の2まで切り込んで、交じ合わせる。 
    これ以上の説明は難しいけど、そこがポイント。

高山市の説明には、書いてないが、左甚五郎の可能性は、ほんの少しでしょうか。 

13年5月9日 (10)   13年5月9日 (11)

※ 左甚五郎は、子供のころから大人にかけて、高山に住んだことがある。
  それで、飛騨の甚五郎と呼ばれた。 
  いつの間にか、ひだの、が、ひだり、に。 こんな説があります。



道の駅に着く前に、小さな、エーコープに寄った。 野菜を買った。
キュウリ7本107円。 安くなってきた。

レジの人とお話。
私は、高速が出来て、便利になったね、と言った。
その人は、
そうですね、実家まで、日帰りできるようになったんですよ。(岐阜市あたりでしょうか)
でも、そのために、実家に泊まりにくくなっちゃった。
と言った。

道の駅、桜の郷荘川。  荘川桜があるので、この名前ですね。
気温は、31度です。  真夏。 今年一番。

13年5月9日 (31)   13年5月9日 (33)

道の駅のお店に、行者にんにく。 スーパーで売ってたら、買って食べます。 

13年5月9日 (32)

川は、庄川。  荘川に、庄川が流れている。  
遠くの橋は、下で吊っている。 左下に釣り人。  なかなか釣れない。 フライという、釣り方。
ここから見えないが、左前方に、白山がある。  直線で、20㌔ほど。

右は上流。 庄川の里という、遊びの施設。 有料。 ここにも、釣り人。

13年5月9日 (12)   13年5月9日 (13)

五連水車。 停まってるのがあるので、動画は撮らなかった。

13年5月9日 (14)

御母衣湖の、左側を走る。 湖の長さは、10㌔。  大きい。
見える山の、もっと手前で、左に、白山。 

ここから200㍍向こうに、荘川桜。

13年5月9日 (34)

ここです。



道路と湖の間にあった。 中野展望台。 この下に、中野地区はあったのか。

DSCF5838ppp

手前が、光輪寺の。 向こうが、照蓮寺の。  右は、照蓮寺の桜の幹。

DSCF7350mm   13年5月9日 (15)

この僧は、照蓮寺開基の僧。  嘉念坊善俊(かねんぼう ぜんしゅん)。

13年5月9日 (35)

後鳥羽上皇の皇子とあるが、これは、はっきりしません。 寺伝にあるということでしょう。
後鳥羽上皇は、壇ノ浦で海に沈んだ、安徳天皇の弟ですね。

右の歌は、ダム建設に中心になって反対した人の歌碑。 
 「ふるさとは 水底となりつ 移り来し、この老桜 咲け とこしえに」

13年5月9日 (36)   13年5月9日 (16)

今の姿を作り上げるまでは、大変な取り組みだった。 重さ40㌧の木を運んだ。

13年5月9日 (17)

桜は傷に弱い。 枝を切ったら、墨を塗ったりする。
それでも、こうして運んだ。 すごい決断。

13年5月9日 (23)   13年5月9日 (24)

花は咲いた。  以前より、木は元気になったという。

13年5月9日 (25)   13年5月9日 (26)

反対側から。 手前、照蓮寺の。  
ダムが出来て、桜だけは、多くの人に見てもらえて、幸せかもしれない。

 ※ 水上勉は、ここの桜のことを知って、「桜守」の小説を書いた。

13年5月9日 (37)

少し走ったら、御母衣ダムが見えた。 

ロックフィルダム。(rockfill) rockは、岩。 fillは、一杯にという意味。 fullと似た意味。 
岩を積んで作った。 地盤とかが弱い時に、この作り方だそう。
内部には、水を通さない粘土がある。  地下に発電所も。

13年5月9日 (38)

御母衣湖。

13年5月9日 (39)

ここは、白川村御母衣。 昔は、御母衣村。

御母衣(みぼろ)。 不思議な名前。 何なんでしょう。
母衣(ほろ)という言葉がある。 濁らないで、ほろ。
礼文島のブログで、母衣について書いています。

馬に乗って戦う時、背中に着ける物です。  矢から自分を守る役割があるようです。
こんなのです。   走ると、大きく膨らむ。
男の人は、平敦盛(たいらのあつもり)      ※ レブンアツモリソウは、こんな花

ここまで書いて、何が予想されるかというと。

御母衣という地名は、農民が考えるのは難しい。
ここは山の中だから、平家の落ち武者かも知れない。

武士の中に、母衣(ほろ)を持ってる者がいた。 尊い人の母衣なので、御母衣と呼んでいた。
 ※ みほろでなく、なぜ、みぼろ、と濁したのかは分からない。

平家の落ち武者だとしたら、どこから来たのか。
北の方に、倶利伽羅峠(くりからとうげ)がある。
平家は、そこで、木曽義仲と戦った。 総崩れになった。
   ※ 平家はこの戦いで負けた後、戦いの主導権を握ることは、一度もなかった。

10万と云われる兵で助かった者は、散り散りになって逃げた。
倶利伽羅峠から山に向かうと、向かいやすい山奥は、白川郷になる。
多くの落人が、庄川沿いに登って来たと、当然考えられる。

その中のある集団が、この地にたどり着いた。
尊い人の母衣を持っていた者がいて、地名を御母衣とした。
   ※ そのまま、みほろ、と読むと危険なので、みぼろと濁したかも知れない。

こんな風に、想像します。

※ 追記 地元に、次のように伝わっていました。
    
   その昔、泰澄大師という高僧が、白山を切り開いてこの村に入ってきた。
   国元へ帰る時に、大切な衣を忘れた。 
   後に大師の母親がこの地に来て、衣を持ち帰った。
   以来、この地を、御母衣と呼ぶようになった。

この話は、御母衣の言葉から生み出された話のように感じます。  江戸時代とかに。
御母衣の意味は、はっきりしていて、上の話を考えた人は、御母衣が何だかを知らなかったと思われます。
 (誰かが、考えたとしたらですが。)

白川郷は、割と谷は広いので、平氏が登場する前から人は住んでいたと思われます。
ダムがなぜ御母衣に出来たかですが、この辺りは、谷が狭くなっています。
それで、この場所に作られた。

狭い谷だったため、開拓されないでいた。
それで、平家の落ち武者が、住み着くことができた。
  (多少いても、追い出したかもしれない。)
白川村には、平家伝説が残っています。
上に書いたのは、まったくの想像ですが、平氏が関わりあるんでないかなって、思います。

ダムを下から見た。

13年5月9日 (40)

ダムサイドパークの建物の中。

13年5月9日 (41)

色々展示してあった。

移植してから、50年経った。

13年5月9日 (18)   13年5月9日 (19)

13年5月9日 (20)   13年5月9日 (21)

資料として、ここに。

13年5月9日 (22)

旧遠山家民俗館。

13年5月9日 (28)

ダムができると、そこに住めなくなる人が、たくさん出る。
御母衣ダムでは、230戸、1200人。
多くの人が、悲しい思いをする。

そんな中、一輪の花が咲いた。 それが、荘川桜でしょうか。

【今日の歌】  裕次郎、やさしい。 浅丘ルリ子の仕草が、何とも言えない。



【道の駅】    飛騨白山

13年5月9日 (29) 

  

   ※ 白山には、石川県側から登った。 日帰りしたので、大変だった。 
     2日かけて、ゆっくり登ると楽しい山。 
        白山に登る ~日本三名山、深田久弥のふるさとの山  白山市~  他  (2011/7/6)

【明日の予定】  白川村の、南の地域にいます。 ここを散策します。

 ※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、下をクリックすると出ますよ。   
                                                         (2008年4月~2010年9月までの記事)

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  • 荘川桜は、水没の運命から救われていた。  御母衣(みぼろ)ダム。~高山市~  他  (2013/5/9)
  • 2013年05月10日 (金)
  • 08時04分37秒
by AlphaWolfy

akkamui212

Author:akkamui212
2009年4月に放浪の旅をスタートし、十数回目の日本1周に入っています。
「キャンピングカーで放浪の旅」に続き、パートⅡです。
明日は、どこの空の下にいるのかな。


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