情報誌に小さな文字で、「竹の屋敷林」とあった。 小さな岬の近くに。
ところが、細い道の峠を越えなければならない。
峠の高さは、300㍍。 海のすぐそばで、この高さ。 きっと雪が残っている。
調べたら、バスが走っていた。
こうなったら、行くしかない。
何かきっと秘密がある。 そう思っていた。
ここは、窪岡駅。 ここから、バスに乗る。
乗客は、病院帰りのおばあちゃんと私の、2人。
運転手さんと、3人でおしゃべり。
この辺りで獲れる米は、仁井田米(にいだまい)と言うそう。
おばあちゃんが、美味しいと言った。 ねばりがあるって。
運転手さんは、秋には霧が出る、それが米にはいいと言った。
300㍍の山を越えるのは大変だと思っていた。 違った。
自分が昨日からいる所が、高かった。 高度、200㍍。
少し登って、海まで一気に下りた。
興津の集落が、下に見えた。
おばあちゃんが、農協で降りて 歩くのがいいと言った。
一緒に、そこで降りた。 バス停の場所では なかったように思う。
「竹の屋敷林」ではなく、「竹垣」だった。
普通は、人の背丈くらいだが、高いのもある。
おばあちゃんが、ブロック塀が多くなってきたと言っていた。
竹垣が膨らまないように、太い竹とかで、押さえつけている。
竹にしては細い。 葉っぱが小さいから、笹ではない。 こんな竹もあるんだ。
隙間を風が抜けるから、夏はきっと涼しい。
ビニルハウスが見えた。 ここは、ミョウガの産地だった。
※ 高知県は、ミョウガの生産量日本一で、その中で、第2の生産量。
具体的に言うと、高知県は、全国の8割。 興津は、そのうちの4分の1。
つまり、興津は、全国のおよそ2割を生産していた。
ミョウガの食べ方を知らないので、買ったことがない。
この実は、何だろう。
冷たいブロックの塀より、ずっといい。
庭に、サボテン。
興津天満宮の本殿。 いつもは拝殿を撮っている。
あの山の、向こうからきた。
ここへ来るには、この道しかない。
※ 山の切れ目に道がある。 これを見たら、日航機が墜落する前、山にぶつかった時のを思い出す。
港に来た。 市街地は、右の方。
四万十川は、こっちに向かって流れてきた。
しかし、この山に押し戻され、再び山の中に入った。
その後、長い旅をして、四万十市でやっと海に出る。
釣り船が戻ってきた。
この魚は、グレと教えてくれた。
※ 調べたら、メジナの地方名だそう。 釣り人に、とても人気があるそう。
港の集落。 向こうに海水浴場が見える。(興津海水浴場。 快水浴場百選に選ばれている)
夏は、多くの人が来る。 その向こうに、竹垣の集落
滅多に降らない雪が、昨日降った。 晴れてるので、暖かい。
途中で、バス停がどこかを聞いた。
教えてくれた人は、最後にこう言った。
ここは、道が碁盤の目になっているから、分かりやすいよ。
これが、何を意味しているか、あとで調べて分かった。
鯉のぼりのある家に、人が集まっていた。
何してるのって聞いたら、ここは魚屋だよって、教えてくれた。
店が始まったら、鯉のぼりが立つ。
今、どろめ(イワシの稚魚)が獲れてると言った。
高知県の名物で、ポン酢で食べたら美味しいと言う。
それと、ハマチの刺身と、ポンカンとトマトを買った。
刺身は、注文したら、魚をさばく。 もちろん、今日獲れた魚。
待っている間、みんなおしゃべり。 すぐには、帰らない。
私の刺身が傷まないように、氷を準備してくれている。
どろめは、どろめ祭りの、どろめだった。
お酒を一気に飲む、あのお祭りだ。 絵金の絵を見た、赤岡でやっている。 どろめ祭り(YouTube)
どちらも、350円。 市価の半値。 ハマチの刺身だって、この半分で十分なのに。
これで、ビールと日本酒を飲んだ。
どろめは、一口100匹だった。 金子みすゞの「大漁」の詩を思い出した。
竹垣について調べたら、こうだった。
興津は、今からおよそ400年前、公家の一条氏の支配地だった。
※ 幕府に年貢を納めなくていい荘園で、私有地のようなもの。
その一条氏が、京都の町並みに見立てて碁盤状に家を建てさせ、竹垣をめぐらせるよう命じた。
その名残が400年続いたが、今、少しずつ消えている。
※ 昔、多くの殿様が、各地に小京都を作ろうとした。 それに似てる。
また、戸隠の近くの鬼無里には、京都の地名がいっぱいある。 紅葉(もみじ)がしたことも、同じかな。
小さな街にも、歴史がありました。
【道の駅】 あぐり窪岡
【明日の予定】 四万十川を見に行く。 有名でない沈下橋もある。
【動画】
興津から戻る
興津峠
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ところが、細い道の峠を越えなければならない。
峠の高さは、300㍍。 海のすぐそばで、この高さ。 きっと雪が残っている。
調べたら、バスが走っていた。
こうなったら、行くしかない。
何かきっと秘密がある。 そう思っていた。
ここは、窪岡駅。 ここから、バスに乗る。

乗客は、病院帰りのおばあちゃんと私の、2人。
運転手さんと、3人でおしゃべり。
この辺りで獲れる米は、仁井田米(にいだまい)と言うそう。
おばあちゃんが、美味しいと言った。 ねばりがあるって。
運転手さんは、秋には霧が出る、それが米にはいいと言った。
300㍍の山を越えるのは大変だと思っていた。 違った。
自分が昨日からいる所が、高かった。 高度、200㍍。
少し登って、海まで一気に下りた。
興津の集落が、下に見えた。

おばあちゃんが、農協で降りて 歩くのがいいと言った。
一緒に、そこで降りた。 バス停の場所では なかったように思う。
「竹の屋敷林」ではなく、「竹垣」だった。

普通は、人の背丈くらいだが、高いのもある。

おばあちゃんが、ブロック塀が多くなってきたと言っていた。
竹垣が膨らまないように、太い竹とかで、押さえつけている。

竹にしては細い。 葉っぱが小さいから、笹ではない。 こんな竹もあるんだ。

隙間を風が抜けるから、夏はきっと涼しい。

ビニルハウスが見えた。 ここは、ミョウガの産地だった。
※ 高知県は、ミョウガの生産量日本一で、その中で、第2の生産量。
具体的に言うと、高知県は、全国の8割。 興津は、そのうちの4分の1。
つまり、興津は、全国のおよそ2割を生産していた。
ミョウガの食べ方を知らないので、買ったことがない。

この実は、何だろう。

冷たいブロックの塀より、ずっといい。

庭に、サボテン。

興津天満宮の本殿。 いつもは拝殿を撮っている。

あの山の、向こうからきた。

ここへ来るには、この道しかない。
※ 山の切れ目に道がある。 これを見たら、日航機が墜落する前、山にぶつかった時のを思い出す。

港に来た。 市街地は、右の方。
四万十川は、こっちに向かって流れてきた。
しかし、この山に押し戻され、再び山の中に入った。
その後、長い旅をして、四万十市でやっと海に出る。

釣り船が戻ってきた。

この魚は、グレと教えてくれた。
※ 調べたら、メジナの地方名だそう。 釣り人に、とても人気があるそう。

港の集落。 向こうに海水浴場が見える。(興津海水浴場。 快水浴場百選に選ばれている)
夏は、多くの人が来る。 その向こうに、竹垣の集落

滅多に降らない雪が、昨日降った。 晴れてるので、暖かい。

途中で、バス停がどこかを聞いた。
教えてくれた人は、最後にこう言った。
ここは、道が碁盤の目になっているから、分かりやすいよ。
これが、何を意味しているか、あとで調べて分かった。
鯉のぼりのある家に、人が集まっていた。
何してるのって聞いたら、ここは魚屋だよって、教えてくれた。
店が始まったら、鯉のぼりが立つ。

今、どろめ(イワシの稚魚)が獲れてると言った。
高知県の名物で、ポン酢で食べたら美味しいと言う。
それと、ハマチの刺身と、ポンカンとトマトを買った。
刺身は、注文したら、魚をさばく。 もちろん、今日獲れた魚。
待っている間、みんなおしゃべり。 すぐには、帰らない。
私の刺身が傷まないように、氷を準備してくれている。

どろめは、どろめ祭りの、どろめだった。
お酒を一気に飲む、あのお祭りだ。 絵金の絵を見た、赤岡でやっている。 どろめ祭り(YouTube)
どちらも、350円。 市価の半値。 ハマチの刺身だって、この半分で十分なのに。

これで、ビールと日本酒を飲んだ。
どろめは、一口100匹だった。 金子みすゞの「大漁」の詩を思い出した。

竹垣について調べたら、こうだった。
興津は、今からおよそ400年前、公家の一条氏の支配地だった。
※ 幕府に年貢を納めなくていい荘園で、私有地のようなもの。
その一条氏が、京都の町並みに見立てて碁盤状に家を建てさせ、竹垣をめぐらせるよう命じた。
その名残が400年続いたが、今、少しずつ消えている。
※ 昔、多くの殿様が、各地に小京都を作ろうとした。 それに似てる。
また、戸隠の近くの鬼無里には、京都の地名がいっぱいある。 紅葉(もみじ)がしたことも、同じかな。
小さな街にも、歴史がありました。
【道の駅】 あぐり窪岡
【明日の予定】 四万十川を見に行く。 有名でない沈下橋もある。
【動画】
興津から戻る
興津峠
【ランキング】 国内旅行は5位、 旅行全体で9位です。 放浪の旅は33位です。
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コメント
みょうがと魚屋
Re: みょうがと魚屋
みようがは、道の駅にきっと売ってると思う。
買ってきて、食べてみます。
四国の南は、それなりに寒いけど、毎日晴れています。
あの魚やさんですが、最初、居酒屋かと思った。
外から覗いたら、みんなおしゃべりしてたので。
今日獲れた魚しかありませんでした。
買ってきて、食べてみます。
四国の南は、それなりに寒いけど、毎日晴れています。
あの魚やさんですが、最初、居酒屋かと思った。
外から覗いたら、みんなおしゃべりしてたので。
今日獲れた魚しかありませんでした。
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高知県が生産量一番とは知りませんでした。
細かく刻んでかつおぶしと醤油をかけて食べるのが一番美味しいかな。
お酒のおつまみにもなるし、ごはんとの相性もいい。
子供の頃、母親に みょうがを沢山食べると馬鹿になると言われ沢山食べさせてもらえなかった。
大人になって自分が馬鹿と分かったから、今ではどんぶりいっぱいでも食べちゃいます。
鯉のぼりが立ってるのが魚屋さんというのは面白いですね。
写真みたいな小さな地元の魚屋さん好きです。
どんな魚があるかワクワクしちゃいます。
お話するのも楽しそう。
竹垣もいいですね。風情があって。
でも、手入れが大変そうだな。