紀伊半島の小さな町の寺に、大きな歴史が、隠されていた。
寺の名前は、興国寺。
虚無僧(こむそう)って、いったい何なんでしょう。
知りたいのは、そこからです。
夕方、興国寺を見る頃、やっと雨は止んだ。
雨の予報だったので、御坊市を歩くのは止めた。
途中、温泉で、かたくなった足の筋肉をほぐした。
※ ※ ※ ※ ブログタイトル一覧は、右をクリック。
( 写真の上にカーソルを置いて、open になってクリックしたら、一瞬に大きく。 再度クリックしたら、元に )
興国寺の位置。
この辺りは、リアス式海岸が続く。 豊かな海。
詳しい地図。 右に、興国寺が見える。 左に、先日の白崎海洋公園。
下の○は、最初の写真を撮った場所。
ここは、日高町。 海水浴場がある。 夏は賑わいそう。
この場所は、由良湾に入っている。
由良湾の奥に、由良港。 そこに、由良の町。
上の場所から、少し走って、海の里みちしおの湯。 (写真は、日高町のHPから)
海が見える。
※ 海が見える、海が見えた、って言ったのは、林芙美子だったかな。 海は、いい。
男湯は、左右反対。
※ 右足のひざから下の筋肉が、かたまった。
ジェットバスやマッサージで、柔らかくする。
少しずつ、元に戻っている。
筋肉は、ジワ~って押すと、柔らかくなる。
ストレッチと、同じ効果のよう。
歩く時はまだ、簡易ギプス。 車の中では、外して生活。
来週金曜日に、ギプスはなくなる。
それまでに、足を元に戻したい。
途中、由良の町で買い物。 やっと、野菜が手に入った。 アジの刺身も。 地物が、安い。
着きました、興国寺です。
説明。 源実朝を弔って建てたとある。 百人一首の、実朝ですね。
※ 実朝は、兄がいたけど、鎌倉幕府3代将軍になった。
そのせいなのか、兄の子供に、暗殺された。
寺を建てたことを、母親の北条政子は、喜んだと言う。
普化(ふけ)尺八とある。 普化は、普化宗のこと。
中国から、普化宗の僧が、つまり、虚無僧が4人やってきた。 尺八の始まり。
※ 実朝の歌は、こんなの。 聞いたことがあると思う。
評価の高い歌です。
穏やかな世の中で、普通に暮らせることがいい、って歌っている。
世の中は 常にもがもな 渚(なぎさ)漕ぐ
海人(あま)の小舟(をぶね)の 綱手(つなで)かなしも
(世の中の様子が、こんな風にいつまでも変わらずあってほしいものだ。
波打ち際を漕いでゆく漁師の小舟が、舳先(へさき)にくくった綱で陸から引かれている、
ごく普通の情景が切なくいとしい。)
なだらかな、石畳の坂。
虚無僧が伝えた味噌は、金山寺味噌。 ※ 寝かせる時間が短い。
金山寺味噌が生まれる過程で、醤油が見つかる。
金山寺味噌が、日本ではここから始まった。 ※ 普通の味噌は、別。
醤油も、興国寺から。
無縁仏を集めたよう。
表情が分かるのも。
宝塔。 これが、墓の代わりにも。
金山寺味噌や醤油は、直ぐ近くの、湯浅の特産品。
銚子にあるヤマサ醤油の創業者は、この地方から出ている。
スタートは、興国寺の醤油。
小さな町で、寺の修繕費とかは、どこから出るんだろう。
そう思うほど、大きく、立派なお寺。
お城のような石垣。
正月が、あっという間に終わった。 山門の向こうに、本堂。
瓦(かわら)にあった、寺の紋は、竜胆(りんどう)(笹竜胆)だった。
鎌倉幕府にかかわりが深いことが、分かるよう。
立派な本堂(法堂)。 建物の多くは、江戸時代もの。 秀吉に焼かれている。
この寺には、像などに、国の重要文化財がある。
金山寺味噌、醤油のことが書いてある。
何か説明はないか探したが、無かった。
時代を感じながら、見学することに。
天狗堂の案内があった。
法堂の後。 何の建物だろう。 どこかに、尺八道場がある。
左に、実朝供養塔。(後で知った)
天狗が一夜にしてお堂を建てたという伝説があるため、このお堂がある。
お参りした。
大天狗だった。
最後に、虚無僧について。
① 昔は、こもそう(薦僧)と、呼ばれていた。
腰に、むしろのような、薦(こも)を巻いていたので。
こもは、地面に敷いて、座ったり、横になったりした。 木に巻く、薦(こも)まきの、薦(こも)。
② 虚無僧は、僧侶でもあり、武士でもある。
だから、刀を持っていた。
② 深い編み笠をかぶる。
これは、武士が托鉢(たくはつ)するのは、恥ずかしいと考えたから。 托鉢~物をめぐんでもらう。
前がちゃんと見えるか心配。 隙間から、見えるよう。
かぶってみたい。
③ 剃髪していない。
④ 武士が悪いことをしても、虚無僧になったら、罪を免除してもらえたそう。
江戸時代、虚無僧は増えて行った。
⑤ 今の時代も虚無僧はいる。
虚無僧の衣装は、セットで売っている。
趣味で、虚無僧の格好をして町を歩いても、怒られない。
この寺の虚無僧です。
今回のように、虚無僧や味噌醤油など、寺の紹介があって、だいたい正確なのは、珍しいです。
日本で最初と、寺は言っても、言ってるのは、その寺だけ、ということが多いです。
そう云う意味で、興国寺は、いいですね。
【今日の歌】 レーモンド松屋 featuring 乙三. 「想いで迷子」REC風景
【道の駅】 明恵ふるさと館
【明日の予定】 湯浅の町を歩きます。 和歌山県唯一の、伝建地区があります。
※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、下をクリックすると出ますよ。
(2008年4月~2010年9月までの記事)
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寺の名前は、興国寺。
虚無僧(こむそう)って、いったい何なんでしょう。
知りたいのは、そこからです。
夕方、興国寺を見る頃、やっと雨は止んだ。
雨の予報だったので、御坊市を歩くのは止めた。
途中、温泉で、かたくなった足の筋肉をほぐした。
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興国寺の位置。
この辺りは、リアス式海岸が続く。 豊かな海。
詳しい地図。 右に、興国寺が見える。 左に、先日の白崎海洋公園。
下の○は、最初の写真を撮った場所。

ここは、日高町。 海水浴場がある。 夏は賑わいそう。

この場所は、由良湾に入っている。

由良湾の奥に、由良港。 そこに、由良の町。

上の場所から、少し走って、海の里みちしおの湯。 (写真は、日高町のHPから)
海が見える。
※ 海が見える、海が見えた、って言ったのは、林芙美子だったかな。 海は、いい。
男湯は、左右反対。


※ 右足のひざから下の筋肉が、かたまった。
ジェットバスやマッサージで、柔らかくする。
少しずつ、元に戻っている。
筋肉は、ジワ~って押すと、柔らかくなる。
ストレッチと、同じ効果のよう。
歩く時はまだ、簡易ギプス。 車の中では、外して生活。
来週金曜日に、ギプスはなくなる。
それまでに、足を元に戻したい。
途中、由良の町で買い物。 やっと、野菜が手に入った。 アジの刺身も。 地物が、安い。
着きました、興国寺です。

説明。 源実朝を弔って建てたとある。 百人一首の、実朝ですね。
※ 実朝は、兄がいたけど、鎌倉幕府3代将軍になった。
そのせいなのか、兄の子供に、暗殺された。
寺を建てたことを、母親の北条政子は、喜んだと言う。
普化(ふけ)尺八とある。 普化は、普化宗のこと。
中国から、普化宗の僧が、つまり、虚無僧が4人やってきた。 尺八の始まり。

※ 実朝の歌は、こんなの。 聞いたことがあると思う。
評価の高い歌です。
穏やかな世の中で、普通に暮らせることがいい、って歌っている。
世の中は 常にもがもな 渚(なぎさ)漕ぐ
海人(あま)の小舟(をぶね)の 綱手(つなで)かなしも
(世の中の様子が、こんな風にいつまでも変わらずあってほしいものだ。
波打ち際を漕いでゆく漁師の小舟が、舳先(へさき)にくくった綱で陸から引かれている、
ごく普通の情景が切なくいとしい。)
なだらかな、石畳の坂。

虚無僧が伝えた味噌は、金山寺味噌。 ※ 寝かせる時間が短い。
金山寺味噌が生まれる過程で、醤油が見つかる。
金山寺味噌が、日本ではここから始まった。 ※ 普通の味噌は、別。
醤油も、興国寺から。
無縁仏を集めたよう。

表情が分かるのも。

宝塔。 これが、墓の代わりにも。

金山寺味噌や醤油は、直ぐ近くの、湯浅の特産品。
銚子にあるヤマサ醤油の創業者は、この地方から出ている。
スタートは、興国寺の醤油。
小さな町で、寺の修繕費とかは、どこから出るんだろう。
そう思うほど、大きく、立派なお寺。

お城のような石垣。

正月が、あっという間に終わった。 山門の向こうに、本堂。

瓦(かわら)にあった、寺の紋は、竜胆(りんどう)(笹竜胆)だった。
鎌倉幕府にかかわりが深いことが、分かるよう。

立派な本堂(法堂)。 建物の多くは、江戸時代もの。 秀吉に焼かれている。
この寺には、像などに、国の重要文化財がある。

金山寺味噌、醤油のことが書いてある。


何か説明はないか探したが、無かった。
時代を感じながら、見学することに。
天狗堂の案内があった。

法堂の後。 何の建物だろう。 どこかに、尺八道場がある。
左に、実朝供養塔。(後で知った)

天狗が一夜にしてお堂を建てたという伝説があるため、このお堂がある。
お参りした。

大天狗だった。

最後に、虚無僧について。

① 昔は、こもそう(薦僧)と、呼ばれていた。
腰に、むしろのような、薦(こも)を巻いていたので。
こもは、地面に敷いて、座ったり、横になったりした。 木に巻く、薦(こも)まきの、薦(こも)。
② 虚無僧は、僧侶でもあり、武士でもある。
だから、刀を持っていた。
② 深い編み笠をかぶる。
これは、武士が托鉢(たくはつ)するのは、恥ずかしいと考えたから。 托鉢~物をめぐんでもらう。
前がちゃんと見えるか心配。 隙間から、見えるよう。
かぶってみたい。
③ 剃髪していない。
④ 武士が悪いことをしても、虚無僧になったら、罪を免除してもらえたそう。
江戸時代、虚無僧は増えて行った。
⑤ 今の時代も虚無僧はいる。
虚無僧の衣装は、セットで売っている。
趣味で、虚無僧の格好をして町を歩いても、怒られない。
この寺の虚無僧です。
今回のように、虚無僧や味噌醤油など、寺の紹介があって、だいたい正確なのは、珍しいです。
日本で最初と、寺は言っても、言ってるのは、その寺だけ、ということが多いです。
そう云う意味で、興国寺は、いいですね。
【今日の歌】 レーモンド松屋 featuring 乙三. 「想いで迷子」REC風景
【道の駅】 明恵ふるさと館
【明日の予定】 湯浅の町を歩きます。 和歌山県唯一の、伝建地区があります。
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