藍染めと、絣(かすり)を織る工程の見学が出来た。 それも、足踏み織機での。
両方とも、いつかはと願っていたものだった。
四国の北には、横に構造線が走っていることは知っていたが、それを見ることが出来た。
はっきりと分かった。
昨晩、ここの駐車場に夕方来て、停泊した。
川は、砥部川。 吊り橋の上から撮影。 青い橋の少し向こうに滝。
(写真は、クリックで大きくなります)
黄色の○の中の、斜めの地層が古い地層で、左下から、上がってきた。
※ 衝突して上にあがったから、「衝上(しょうじょう)断層」か。
日本列島は、ここの断層で、北と南に分かれる。
※ 東西に分ける断層は、糸魚川・静岡構造線。 新潟県の、糸魚川市にあった。
黄色の部分が、古い地層。
この断層が、東西に走っているから、それに沿って山もでき、吉野川も東西に流れるのか。
何が面白いというものではないが、日本列島が生まれた時の、太古のロマンかな。
松山市の、民芸伊予かすり会館で、製造過程が見られるとあった。 面白そう、となった。
右奥に、広い駐車場。
お店もある。 民家風の建物。
ここで、写真の撮影ができるんですね。
私は、絣(かすり)って何だか知らないで、来ている。 こういうものだそう。
模様がところどころにおいて「かすった」ように織られた、織物。 その模様を絣ともいう。(Wikipedia)
小千谷縮(おぢやちぢみ)などは、布の質を言っていたが、絣は模様だった。
※ 伊予絣は、日本三大絣の一つ。 他は、久留米絣と備後絣。
久留米絣(スミヒフ商店さん) 備後絣(東広島市いと善さん)
ここが、工場の入り口。
絣と餅(もち)は、字が似ている。 併合(へいごう)の併も似てる。 并は、合わさるという意味のよう。
餅は、米がくっ付く。 つまり合わさる。 絣は、糸が合わさったとして、どんなイメージなんだろう。
右のは、電動の織機。
織機は、何かにせかされるように、いそがしく動いている。 リズミカルな音を出して。
足踏みの織機。 見たいのは、これ。 どうして模様が出来るかが、知りたい。
タテ糸は、模様になるように張ってある。
そこに、横糸を通す。 シャトルというのが、行ったり来たりする。
※ 語源は、シャトルバス、スペースシャトルと同じ。 短い距離を、行ったり来たり、の意味。
タテ糸の模様と、ヨコ糸の模様が合わさって、一つの模様が出来上がる。
シャトルが、真ん中を通る瞬間。 薄く見える。
不思議なのは、糸には、白い所がある。 このように。 シャトルの中に糸が。 (この糸は、別の所で撮影)
その白い所が、ちょうどうまく集まって、模様が出来る。 そこが不思議。
織る人は、模様の出来具合を見ながら織っている。 時々、糸のズレを直したり、調整する。
織る所は、下に動画があります。 でも、高い技術ですね。
こんな人形が、横に。 伊予絣を着たら、誰でもこうなれるのか。
藍色のブルーは、いい青です。 けばけばしさが、全くない。
これは、糸でしょうか。
いろんなデザインの伊予絣が、展示してあった。 ここは、お店、製造、資料館、3つの役割。
資料館。 明治の頃は、女性は小学4年を終えたら、絣を織り始めた。 朝の五時から、夜の11時まで。
ここでは、染めていた。 1回で染まるのではなく、8回程繰り返す。
絞り染めのTシャツになる。 ※ この方が、説明を。
藍(あい)は、使っているうちに染める力が弱くなる。 3~4ヶ月くらいは、使用できるそう。
藍は、生きていると言った。 ここでも、醗酵しているのか。 藍壺。
たで科の植物、あい(藍)が原料。 あいは、こんな植物(花山四季より)
藍葉を発酵させたものとある。
『青は藍より出でて藍より青し』という言葉がある。
青は藍草の葉から精製されるが、その青さは原料の藍よりもさらに青い、と言う意味のよう。
昔の写真。 足踏みの織機。 機を織る喜びでしょうか、女性には、かすかな微笑みが。
ここは、染めの体験も出来る。
仲良し五人組という感じの、若い女性たちがいた。 写真を撮らせてもらった。 ※ 彼女たちのカメラでも。
染めたハンカチをつくる。 これは、見本の一部。
白い布を、どういう形かで、縛る。
上の左は、布を適当にかためて縛っただけ。 やさしい。 右は、折って縛った。
右手前の人は、ビー玉を入れて、輪ゴムで縛っている。
夢中になったら、みんな無言。
これが終わったら、藍壺に入れて染める。
私はこの後失礼したが、手順は下のように。(民芸伊予会館のHPより。 そこのHP全体はここに)
鍵谷カナという人の像があった。 伊予絣の生みの親だそう。 (※ 模様の発見から織り方まで)
これは、正岡子規の俳句。
花木槿(はなむくげ)は季語で秋。 木槿(むくげ)の花
どこの家も、機を織っていた時代があったんですね。
この俳句の説明。
製造工程とか、今日のようなのが面白いです。
今は大量生産の時代ですが、絣のような伝統的な織物が忘れられることはないですね。
最近は、かえって、見直されているように感じます。
【道の駅】 ふたみ
【明日の予定】 この地域を歩いて見ようか。 松山市で、今、椿祭り。 それがいいか。
【動画 akkamui】 民芸伊予かすり会館
【松山市・東温市・砥部町に関する、過去のブログ】
○ 鶴姫伝説 ~瀬戸内のジャンヌ・ダルク~ 他 (2009/12/20)
○ 松山城 ~四国最大の名城~ 他 (2009/12/21)
○ 道後温泉 ~日本最古の名湯~ 他 (2009/12/22)
○ 砥部焼 梅山釜 ~製造過程を見学~ 他 (2009/12/23)
※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、こちらです。(2008年4月~2010年9月までの記事)
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両方とも、いつかはと願っていたものだった。
四国の北には、横に構造線が走っていることは知っていたが、それを見ることが出来た。
はっきりと分かった。
昨晩、ここの駐車場に夕方来て、停泊した。
川は、砥部川。 吊り橋の上から撮影。 青い橋の少し向こうに滝。
(写真は、クリックで大きくなります)

黄色の○の中の、斜めの地層が古い地層で、左下から、上がってきた。
※ 衝突して上にあがったから、「衝上(しょうじょう)断層」か。
日本列島は、ここの断層で、北と南に分かれる。
※ 東西に分ける断層は、糸魚川・静岡構造線。 新潟県の、糸魚川市にあった。

黄色の部分が、古い地層。

この断層が、東西に走っているから、それに沿って山もでき、吉野川も東西に流れるのか。
何が面白いというものではないが、日本列島が生まれた時の、太古のロマンかな。

松山市の、民芸伊予かすり会館で、製造過程が見られるとあった。 面白そう、となった。
右奥に、広い駐車場。

お店もある。 民家風の建物。

ここで、写真の撮影ができるんですね。

私は、絣(かすり)って何だか知らないで、来ている。 こういうものだそう。
模様がところどころにおいて「かすった」ように織られた、織物。 その模様を絣ともいう。(Wikipedia)
小千谷縮(おぢやちぢみ)などは、布の質を言っていたが、絣は模様だった。
※ 伊予絣は、日本三大絣の一つ。 他は、久留米絣と備後絣。
久留米絣(スミヒフ商店さん) 備後絣(東広島市いと善さん)
ここが、工場の入り口。

絣と餅(もち)は、字が似ている。 併合(へいごう)の併も似てる。 并は、合わさるという意味のよう。
餅は、米がくっ付く。 つまり合わさる。 絣は、糸が合わさったとして、どんなイメージなんだろう。
右のは、電動の織機。
織機は、何かにせかされるように、いそがしく動いている。 リズミカルな音を出して。

足踏みの織機。 見たいのは、これ。 どうして模様が出来るかが、知りたい。

タテ糸は、模様になるように張ってある。
そこに、横糸を通す。 シャトルというのが、行ったり来たりする。
※ 語源は、シャトルバス、スペースシャトルと同じ。 短い距離を、行ったり来たり、の意味。
タテ糸の模様と、ヨコ糸の模様が合わさって、一つの模様が出来上がる。
シャトルが、真ん中を通る瞬間。 薄く見える。

不思議なのは、糸には、白い所がある。 このように。 シャトルの中に糸が。 (この糸は、別の所で撮影)

その白い所が、ちょうどうまく集まって、模様が出来る。 そこが不思議。
織る人は、模様の出来具合を見ながら織っている。 時々、糸のズレを直したり、調整する。

織る所は、下に動画があります。 でも、高い技術ですね。
こんな人形が、横に。 伊予絣を着たら、誰でもこうなれるのか。
藍色のブルーは、いい青です。 けばけばしさが、全くない。

これは、糸でしょうか。

いろんなデザインの伊予絣が、展示してあった。 ここは、お店、製造、資料館、3つの役割。

資料館。 明治の頃は、女性は小学4年を終えたら、絣を織り始めた。 朝の五時から、夜の11時まで。

ここでは、染めていた。 1回で染まるのではなく、8回程繰り返す。

絞り染めのTシャツになる。 ※ この方が、説明を。

藍(あい)は、使っているうちに染める力が弱くなる。 3~4ヶ月くらいは、使用できるそう。

藍は、生きていると言った。 ここでも、醗酵しているのか。 藍壺。

たで科の植物、あい(藍)が原料。 あいは、こんな植物(花山四季より)

藍葉を発酵させたものとある。
『青は藍より出でて藍より青し』という言葉がある。
青は藍草の葉から精製されるが、その青さは原料の藍よりもさらに青い、と言う意味のよう。

昔の写真。 足踏みの織機。 機を織る喜びでしょうか、女性には、かすかな微笑みが。

ここは、染めの体験も出来る。
仲良し五人組という感じの、若い女性たちがいた。 写真を撮らせてもらった。 ※ 彼女たちのカメラでも。

染めたハンカチをつくる。 これは、見本の一部。


白い布を、どういう形かで、縛る。
上の左は、布を適当にかためて縛っただけ。 やさしい。 右は、折って縛った。
右手前の人は、ビー玉を入れて、輪ゴムで縛っている。

夢中になったら、みんな無言。





これが終わったら、藍壺に入れて染める。
私はこの後失礼したが、手順は下のように。(民芸伊予会館のHPより。 そこのHP全体はここに)

鍵谷カナという人の像があった。 伊予絣の生みの親だそう。 (※ 模様の発見から織り方まで)

これは、正岡子規の俳句。
花木槿(はなむくげ)は季語で秋。 木槿(むくげ)の花
どこの家も、機を織っていた時代があったんですね。

この俳句の説明。

製造工程とか、今日のようなのが面白いです。
今は大量生産の時代ですが、絣のような伝統的な織物が忘れられることはないですね。
最近は、かえって、見直されているように感じます。
【道の駅】 ふたみ
【明日の予定】 この地域を歩いて見ようか。 松山市で、今、椿祭り。 それがいいか。
【動画 akkamui】 民芸伊予かすり会館
【松山市・東温市・砥部町に関する、過去のブログ】
○ 鶴姫伝説 ~瀬戸内のジャンヌ・ダルク~ 他 (2009/12/20)
○ 松山城 ~四国最大の名城~ 他 (2009/12/21)
○ 道後温泉 ~日本最古の名湯~ 他 (2009/12/22)
○ 砥部焼 梅山釜 ~製造過程を見学~ 他 (2009/12/23)
※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、こちらです。(2008年4月~2010年9月までの記事)
【ランキング】 国内旅行は4位、 旅行全体で8位です。 放浪の旅は36位です。
記事は役立ったでしょうか。
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コメント
伊予かすり
Re: 伊予かすり
ここのように、実際の工程を見る、体験する、買う、食べるなど、色々あるのがいいですね。
展示の仕方にも、美しさがありました。
自由に写真を撮っていいということは、施設に対する自信の表れですね。
どこもこうではないです。
商品を写さないようにするのは、礼儀でしょうか。
三大絣があるのは、今回知りました。
動く物を動画で撮るのがいいですね。
展示の仕方にも、美しさがありました。
自由に写真を撮っていいということは、施設に対する自信の表れですね。
どこもこうではないです。
商品を写さないようにするのは、礼儀でしょうか。
三大絣があるのは、今回知りました。
動く物を動画で撮るのがいいですね。
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以前、松山を訪問したとき、各資料館の従業員さんたちが伊予かすりを制服として着衣されていたのには、驚いたものです。子規資料館の受付の方が着られていたのも伊予かすりでした。かすりといえば、久留米絣しか知らなかったので、伊予にも絣が残っていたのだ、と再認識した次第です。
かすりの実演施設まで作られていて、かすりの伝統保存に熱意を感じます。