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キャンピングカーで放浪の旅 Ⅱ

全国を、写真と動画で探訪

「 阿弥陀の前に、何やら光る。 瞽女(ごぜ)の眼が光る 」
はやし歌の、最初の部分。

集落の隅に、阿弥陀堂。
子供が、隙間からの覗(のぞ)いたら、人の眼が光った。

それは、阿弥陀仏の前にいた、瞽女(ごぜ)の眼。
瞽女は、盲目の、流し歩く三味線弾き。

そこにいた、彼女の名は、おりん。
隙間風の入る、阿弥陀堂に寝て、朝を待った。

水上勉の生れた育った集落は、岡田(おかた)。
集落を歩くと、阿弥陀堂があった。
そばに、おりん供養塔。

水上勉は、この、おりんについて書く。
「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」 として、まとめる。
そして、映画に。

水上勉の、生家跡はあった。
土地の人に、教えてもらって、やっと。
石碑も何もなかった。

その位置の、詳しい地図が、ネット上にない。
はっきりさせるのが、今回の目的。
そういうことでは、満足。

最初に、近くにあった、若州(じゃくしゅう)一滴文庫に寄った。
水上勉の記念館。

ビデオの中で、彼はこう言った。
「ありがたいことに、貧困だった」
「くつ下はいただけでも、うれしかった」

竹人形館があって、文楽を演じる、竹人形があった。
見応え十分。
紅葉が始まった庭も、よかった。
    ※    ※    ※    ※  ブログタイトル一覧は、右をクリック。 burogutaitoru656.jpg
          ( 写真の上にカーソルを置いて、open になってクリックしたら、一瞬に大きく。  再度クリックしたら、元に )

水上勉は、今のおおい町で生まれた。  1919年。

14年11月6日 (63)

岡田(おかた)という集落。

14年11月6日 (62)

生家跡は、ここだったが、行く前は分からない。
若州(じゃくしゅう)一滴文庫が、下の方に。   最初は、そこに行く。

14年11月6日 (60)    14年11月6日 (61)

広い敷地に、いくつもの建物が。

14年11月6日 (1)

若狭国(わかさのくに)は、若州(じゃくしゅう)とも、呼ばれる。
一滴は、一滴の水も粗末にしないという、禅宗の教え。

正面に、本館。   中心の建物。    記念館と云ってもいいか。

14年11月6日 (2)    14年11月6日 (3)

本人の希望で、田舎風。   コンクリートの建物より、ずっといい。

14年11月6日 (4)

庭園。    間もなく、紅葉の盛り。

14年11月6日 (5)    14年11月6日 (6)

長野県の東御(とうみ)市にあった別荘を移築した。     
右は、本館。

14年11月6日 (7)    14年11月6日 (8)

※  東御市は、真田幸村の上田市の右隣。
       信州北国(ほっこく)街道、海野宿を歩く。  海野格子、他。~東御市~  他 (2013/5/31)

本館には、彼の歴史と、2万冊の蔵書。
飢餓海峡のポスターがあった。    ※ 写真は、個別に撮らなければいい。

14年11月6日 (10)    14年11月6日 (11)

飢餓海峡の話のスタートは、岩内の大火と連絡船の遭難。  ここから近い、舞鶴も登場。



   飢餓海峡を観る~余市町~  他  (2011/9/30)

下北半島の、湯野川温泉でも、撮影。
   かもしかラインを走って、湯野川温泉へ。  濃々園は、ヒバの香り漂う湯。 他。~むつ市川内町~ 他 (2014/9/20)

移築した別荘。  屋根が傷んできた。

14年11月6日 (12)

本館。

14年11月6日 (13)    14年11月6日 (14)

竹人形館。    サザンカかな。  この花を見たら、冬が近い。

14年11月6日 (15)    14年11月6日 (16)

竹人形館の中。   全体の撮影はいい。

14年11月6日 (19)

右に、はなれ瞽女(ごぜ)おりん。    これについては、後ほど。
左に、五番町夕霧楼。
右の写真に、安寿と厨子王。

人形に、見つめられる。

14年11月6日 (17)    14年11月6日 (18)

五番町夕霧楼は、金閣寺を焼いた、林承賢(はやししょうけん)を描いている。  
 ※ 三島由紀夫が金閣寺を書いた後。



※ 彼は、舞鶴の成生(なりう)で生まれている。  ここ⇒ggggg_201411080149112e3.jpg
  母親は、京都の警察に呼ばれた。
   承賢(しょうけん)の弟がいる福知山に戻るとき、列車から飛び降りた。
   保津峡(ほづきょう)の深い谷の川に。

夕霧楼は、上七軒の近くにあった。 下は、足を痛くした時に見た、テレビ番組。 行かなければならない。
   亀岡、22日目。  京都ふらり散歩、上七軒・京都御苑他~亀岡市~  他  (2013/12/14)

   厨子王と、身代わり観音の伝説が残る、穴太寺。~亀岡市~  他  (2013/12/24)

いろんな作家の、色紙など。

14年11月6日 (20)

右は休憩所。   左は、くるま椅子劇場。

14年11月6日 (21)    14年11月6日 (22)

劇場への通路。   集めた写真。

14年11月6日 (23)    14年11月6日 (24)

ここで、毎年2回、竹人形文楽を演じる。  
竹人形館の人形を使って。    ※ ネット上に、動画はない。

14年11月6日 (26)    14年11月6日 (25)

戻って、次は、岡田の集落へ。

14年11月6日 (27)

離れたところから、若州一滴文庫。

14年11月6日 (28)

この集落に生家跡はある。   この時、まだ場所は分からない。

14年11月6日 (59)    14年11月6日 (29)

集落の外に、車を置いて歩き出した。   右の方に人がいた。   少し先を、右に行く。

14年11月6日 (30)

その人は、越してきたばかりで、生家跡は分からなかった。  
水上勉の親類の方が住んでいる家を、教えてくれた。

後で分かるが、生家跡の場所は、印の所。

14年11月6日 (32)    14年11月6日 (33)

後で、このように行くことになる。

14年11月6日 (58)

集落の中を歩くことに。   看板の地図の上の方の道。
女の人が、畑にいた。   生家跡は、反対側の山側と、教えてくれた。

14年11月6日 (34)    14年11月6日 (35)

お堂があったので、寄ってみた。

14年11月6日 (37)    14年11月6日 (36)

おりん供養塔とある。   竹人形で見た、おりん。
おりんは、瞽女(ごぜ)。   目が見えない。  三味線を弾き、歌を歌って、各地を歩く。
普通は数人。  おりんは、1人で歩いたので、はなれ瞽女おりん。

こうやって生きた人がいるなんて、初めて知った。

書いてある内容を、調べてみた。
辛丑(かの と うし)の年で、享保7年という年はない。  
どっちかが間違い。  享保6年のよう。   ※ 他でも確認。 

ブログの最初の文は、「阿弥陀の前」の行事で言われる言葉。
石仏は、おりんが、亡くなった両親を偲(しの)んでつくった。

14年11月6日 (38)    14年11月6日 (39)    14年11月6日 (40)

水上勉は、上のことを調べたんですね。   そして、小説に書いた。

14年11月6日 (64)     

※ 水上勉は、世の中の底辺に生きる人を見逃さない。
    こんな作家を、もう一人、見ている。
    直木賞を取った、桜木紫乃。   彼女の作品には、そんな人ばっかり。 
    風葬や氷平線など。   風葬に、根室の涙香(るいか)岬が登場。
       尻屋崎の寒立馬、ニッコウキスゲ他。  下風呂温泉。~東通村他~ 桜木紫乃さん、直木賞。 (2013/7/17)

雰囲気のいい集落。   水上勉の親類の家は、途中にあった。

14年11月6日 (41)

集落の左奥に、お寺。(看板の地図の右奥)   西安禅寺。
水上勉は、11歳の時、京都の相国寺の瑞春院に出る。   ※ 御所のすぐ北に。 ここ⇒qqqqq_20141108031324994.jpg
この時世話をしたのは、ここの和尚さん。

14年11月6日 (42)    14年11月6日 (43)

京都に行ったのは、ひどい言い方をすれば、口減らしの間引きだった。
彼は、5人兄弟の、2番目。

なお、上に書いた相国寺の塔頭(たっちゅう)が、金閣寺。   ※ 塔頭~付属する寺。 瑞春院も相国寺の塔頭。
だから、金閣寺と相国寺の僧は、顔を合わす機会があった。

水上勉は、金閣寺を焼いた林承賢に、偶然会ったことがあるよう。
五番町夕霧楼の中に、金閣寺の上層部の僧は、檀家からの浄財で毎夜放蕩三昧、のような表現がある。
林承賢の放火の遠因の1つとして、押さえて。

金閣寺の放火事件は、水上勉にとっては、身近な事件だった。

別の道を、神社の方に、向かっている。   右写真は、看板の地図の、右下へ。

14年11月6日 (44)    14年11月6日 (45)

神社に来た。   雨が降ってるため、人に会わない。
車に戻って、生家跡に行った人のサイトを、読み直した。

14年11月6日 (46)    14年11月6日 (47)

神社から50㍍の所から、細い道を入る。  どっちに50㍍かは、分からない。
細い道の右に、蔵。 左は、小さい川。

これを確認して、出直し。

14年11月6日 (48)

ここを左に。   右写真は、真っ直ぐ行って、左に。

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今度は、途中で女性の方に会った。   細い道の入り口まで、連れて行ってくれた。
墓地への道だから、入っても大丈夫だよって、教えてくれた。   ※ 集落の中では、人がいたら、挨拶が大事。

ここまで来た。  赤い〇は、公民館。 その向こうが、神社。
細い道は、右に。

14年11月6日 (50)yyyy 

神社の方に、少し行って、撮影。   ここから入る。

14年11月6日 (54)aaaa

この道を行く。   道は、蔵の後ろの方に。    ※  写真に、詳しく。
生家跡は、蔵の後ろの土地。

右の写真は、蔵の上に来た。  右奥に、墓地がある。
生家跡は、左の土地。

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ここでした。  何もない。  右写真は、反対側から。
やっと分かった。

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来た道を通って、戻る。   教えていただいた人に、お礼を言って。

DSCF7338ppp.jpg

遠くから。   生家跡は、右の黄色っぽい林の、左側だった。

14年11月6日 (57)

岡田の集落は、水上勉の原点の地、と言ってもいいですね。

生家跡の位置を、はっきりさせる。
これが目的でしたから、よかったでしょうか。

※ 写真は全部、小さなカメラにしました。   
   大きな方を、若州一滴文庫に、持ち込みにくかったので。

【動画の紹介】   本物のゴゼさん。 「瞽女さんの唄が聞こえる」  少しだけ見える人が、先頭。



【今日の歌】  ヘイリーは、日本語でも歌います。  いいなって感じる詩です。   
          画面をクリックしたら、YouTubeに。

kkkoooopppplll.jpg 

【道の駅】    若狭おばま

tttttt.jpg

【今後の予定】    京都に向かう。   大原への道はいいけど、鞍馬への道は、はっきりしない。  どっちに。

 ※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、下をクリックすると出ますよ。   
                                                         (2008年4月~2010年9月までの記事)

         meisigazoupppm.jpg

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  • 水上勉の生家跡の位置を、はっきりさせる。  若州一滴文庫。  はなれ瞽女(ごぜ)おりん。~おおい町~ 他 (2014/11/6)
  • 2014年11月07日 (金)
  • 12時16分25秒
by AlphaWolfy

akkamui212

Author:akkamui212
2009年4月に放浪の旅をスタートし、十数回目の日本1周に入っています。
「キャンピングカーで放浪の旅」に続き、パートⅡです。
明日は、どこの空の下にいるのかな。


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