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キャンピングカーで放浪の旅 Ⅱ

全国を、写真と動画で探訪

炊き出しの調理場では、400食を作っていた。
私は、シイタケやゴボウを切った。

夕方薄暗くなって人がいなくなった頃、被災地に車で入った。
どこもここも全て、瓦礫の山だった。


右の白い大きな建物が、物の集配場。 左隣にボランティアセンターが。

11年3月24日 (1)

今日は、炊き出しの手伝い。 場所は、石応寺(しゃくおうじ)。  港に向かって、左の山の麓にある。

天気がいいので、人を多く見かけた。

11年3月24日 (2)

向こうに、石応寺が見えた。 
少しずつ片づけてる人がいた。  片づけると言っても、気の遠くなる作業。

11年3月24日 (3)

変わった雰囲気の寺。 右に、おしゃれな多宝塔も見える。
津波は、寺の手前まで来た。

11年3月24日 (4)

場所はここ。 予定の8時半より、少し前に着いた。


門を背に、撮影。 仏像が、悲しんでるように見えてくる。

11年3月24日 (5)

火を焚いて、暖をとってる人がいた。
炊き出しの場所は、右に30㍍ほどの所にあった。

11年3月24日 (6)

下宿屋さんの、調理場を使っていた。 津波は、玄関前まで来たと聞いた。
ここで、野菜や肉を切ったり。
作業は、7人くらいで。 左の2人は、昨日一緒だった大学生。

400食を作る。(少し多めに)  
食べていただく時刻は、午前10時と、午後6時。 ※ 後で聞いたことだが、午後6時に並ぶのは、寒いと云う声も。

11年3月24日 (26)

釜石市内には、20カ所の避難所があるが、そのうちの4ヶ所の食事を作っている。
  (ここの寺の他に、裁判所、集会所、別のお寺)

大鍋2つ分をつくる。 
この人が作っていた。  聞かなかったが、どこかの調理場とかで働いていないと、出来ない。

11年3月24日 (7)

ここは、電気・水道とも復旧している。 (電気は、4・5日前から。 水道は、2・3日前)
ただ、水道の水は、洗いものだけに。 今は、大きなタンクにたまっていた水が出ている。

午前10時のは、味噌汁とおにぎり1個。
白菜、あぶらげ、シイタケなどを切る作業は終わって、夕食の準備をしている。

11年3月24日 (8)

ご飯は、自衛隊の人が運んでくれる。
この人は、飲食店を経営していた。 でも、みんな流された。
いつかみんなに世話になる時が来るかもしれないと、ここでボランティアで仕事をしていた。
  ※ いっぱんのボランティアとは違って、ずっとここで仕事。

11年3月24日 (9)

ここの、肉や野菜などの多くは、石応寺の関係の寺から送られている。 
     ※ 石応寺は禅寺。 ネットを使って、仲間の寺を中心に呼びかけた。

おにぎりは作り終わった。 私は、サランラップを切る仕事。

11年3月24日 (10)

10時になって、並び始めた。 係りの人が、手を洗ってから並んでくださいね、とお願いしていた。

ここの避難所は現在100名くらいに減ったが、最初は1000名だった。
最初の3日間は、米は寺の備蓄米を使った。
野菜や肉などは、近くの家の人が、寄付した。 ※ 冷蔵庫が使えないこともあって。

ずっと座ってる人がいた。
話してみたいと思っていた。 この30分後に、たくさんのことを聞くことが出来た。

最初に並んだ人たちは、避難所の人ではなく、近所の人達。
誰が来てもいい。
ここは、中心街に近いから、昔からある住宅地。 お年寄りが多い。
買い物には行けない。 
車で、物を売りに来てくれたらいいねって話した。 
  ※ 全体の避難所に関わる責任者(話の内容からその感じ)の人と話した。 

誰が、どんな悲しみを背負っているかは、想像できない。

NHKが責任者にインタビューしていた。 
被災者の声も聞けばいいのに、と思った。 何を聞きだしたいか、考えておいて。
※ 事前にお願いして、聞く内容を伝えて、了解をもらってからになるが。
  1回目のインタビューが、被災者の緊張でうまくいかなかったら、今のはリハーサルでもう一度ってお願いすればいい。
  昔、「ダーツの旅」が学校にやってきた。 そんな撮影だった。

少し前まで、ここにたくさんの人がいた。 私も30分ほどいた。
何人かの人と話せた。

11年3月24日 (15)pp

ある女性の方が来て、あらおじさん生きてたの、って喜んだ。
こんな姿は、釜石に来て、何度も見た。

お風呂は、11日ぶりに入ったと云う人もいた。
今は、3日に1度は入れるそう。

時計屋さんがいた。 家は流され、家族とはまだ会えていない。

津波に家を壊された、と云う表現をした人がいた。

ここの人達は、そんなに苛立っていなかった。
きっと、お寺や食事を作る人達の気持ちが伝わっているからと思った。
※ 上の責任者の人が、ここの避難所は、他よりは環境や条件がいい、と言っていた。

上の写真の男の人は、こう言った。 (一人で座ってた人)
誰が悪いわけではない。 地震に文句言ってもしょうがない。 自然には勝てない、って。
支援全体が遅れていることには、不満を持っていた。 でも、こう言った。

「生きてるだけでいいと思った時は、不満は小さくなる」って。

きっと、こんな気持ちがあるから、今まで耐えてきた。
強くなれたかもしれない。

家はあるけど、じっとしてはいられないと、知人を探している人もいた。
大槌町は、とにかくひどいと言った。 町がなくなったと。
行ってみたらいいって、言われた。 ※ 野次馬には見られない、大丈夫とも、言ってくれた。

ネクタイをして、被災地を見に来た人間を見たら、腹が立つと言った。
首相でもだれでも、見に来い、とも。

戻る途中、片づけてる人がいた。 中を撮らせてくれた。

11年3月24日 (16)

野外で、炊き出しをしていた。 誰でもが食べられる所が、いっぱいあるといい。

11年3月24日 (17)

今日は暖かいから、人が多い。

11年3月24日 (18)

お寺で話した人がいた。

11年3月24日 (19)

釜石小に人を探しに行くと云う。 連れて行ってもらった。  ※ 一人で急には行けない。
赤い輪があるが、津波でこうなった。 ここの家の人と、後で話した。 庭を片づけていた。

11年3月24日 (25)

この旦那の格好、決まっていた。

11年3月24日 (20)

体育館が、避難所。 校舎の玄関に受付があり、そこで知り合いがここにいることが分かった。

11年3月24日 (23)

連絡などが、貼ってあった。 

11年3月24日 (21) 

花を楽しむ余裕が、早く来るといい。

11年3月24日 (24)

戻って来て、車を停めてる駐車場の隣にある、大きなスーパーに入った。
品物は、90%あった。 肉も魚も野菜も。
ここまでになったら、あとはどうすればいいのか。

店で売ってるのに、それでも、ひもじい思いが続いたら、何かおかしい。

灯油は、どのくらい入って来てるかは、分からない。
並んで買ってる人はいたが。

私は、買い物はしない。

ボランティアの活動が軌道に乗ると、復興の足音は、早くなる。
避難所の人たちの生活は、急ピッチでよくなっていく。

釜石のボランティアセンターの窓口は、役割分担もはっきりしていて、若い人を含め、みんなテキパキと動く。
来る人たちに、感謝の気持ちを込めて、対応している。

岩手県内で、最初に立ち上げたのが、ここのボランティア。
なぜそうできたのかを含め、今後のために、活動を記録しておいたらいいと思う。
また、他県のボランティア関係者も、ここの動きを一度見に来たらいい。

救援の取り組みの伝わって来ない部分が、いい形でみんなに知ってもらえたらいい。
※ 私のブログの力は、小さい。

※ 追記 写真は現場の人に断わって撮ったが、全体写真は断わっていない。
     クレームが来て、ボランティアセンターから、撮らないように言われた。
     今後、活動場面を載せる場合は、報道のを紹介します。

     記録は、市の広報の人がしているでしょうか。
     人々の悲しみ、復興に向けての希望、釜石の人々の強さ・優しさ、底辺を支える人達、
     自衛隊の人の動き、ボランティアセンターとボランティアの人々の活動、人々の生活の変化、
     そんなのを、写真と動画で記録したらいいと思う。

     それを市民に伝え、お互いのことを知ることが、相手を理解し、相手に感謝することにつながり、
     復興に向けての大きな力になるでしょう。
     
     今日のブログの写真は、今後さらになにかあったら、削除することになります。
     その時は、文章で、細かく伝えます。
     釜石の人達の、支えられる人、支える人の、両方の人達の素晴らしさを中心に。

【停泊場所】   昨晩に同じ  ケーズデンキ駐車場

【明日の予定】  荷物の運搬のよう  終わってから、大槌町に行って来る。


 ※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、下をクリックすると出ますよ。   
                                                    (2008年4月~2010年9月までの記事)

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  • 生きてるだけで・・、と思った時、不満は小さく・・。 ~釜石市~   他  (2011/3/24)
  • 2011年03月24日 (木)
  • 21時39分59秒
by AlphaWolfy

akkamui212

Author:akkamui212
2009年4月に放浪の旅をスタートし、十数回目の日本1周に入っています。
「キャンピングカーで放浪の旅」に続き、パートⅡです。
明日は、どこの空の下にいるのかな。


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