明治30年の大晦日、夏目漱石は前田家別邸を訪れ、正月の数日間を過ごした。
小説「草枕」は、その時の体験を元に生まれた。
・ ・ ・ ・ ・
自分は小天(おあま)温泉に行ったことがない。
最初はただそれだけで行くと決めた。
そうしたら、温泉に入るだけでは済まなかった。
小天温泉は「草枕」の舞台で、多くのドラマがあることを知ることになった。
最後は白蓮さんも登場。
※ ※ ※ ※ ブログタイトル一覧は、右をクリック。
( 写真の上にカーソルを置いて、open になってクリックしたら、一瞬に大きく。 再度クリックしたら、元に)
漱石は熊本から、金峰山の北の道を歩いて小天温泉に。

自分は草枕温泉てんすいに。
※ ここは昔、天水町。 今は玉名市天水町。
草枕交流館に、草枕に関する資料が。
草枕の舞台は、前田家別邸。
前田家別邸は、物語の中では那古井(なこい)の宿。
那古井館は、その名前を付けた旅館。

草枕温泉てんすい。 眼下には有明海と埋め立て地。
その向こうに普賢岳が見えるはずだが、今日は霞(もや)の中。

建物は、那古井の宿(前田家別邸)のイメージが生かされて建てられた。
玉名市は、金栗四三や笠智衆の町でも。

草枕には前田家の次女ツナが登場。 彼女が嫁ぐときの場面か。
※ ツナは、物語の中では那美。
自分はこの時、何もわからない。
普賢岳は右写真のように。
草枕交流館と前田家別邸があることを知って、まず草枕館に。 無料。

展示室を見る前に、映像ホールで12分間のビデオを。
草枕が生まれる、大まかなことを知った。
※ 自分は草枕を読んだことがない。 すべてが初めて。
スタッフの方の説明がある。
右写真は、前田家別邸の復元模型。

すべてを理解するには、時間が必要。

前田家と物語の関係を簡単に。
前田家別邸は「那古井の宿」。 前田家は「志保田家」。 主人の案山子(かがし)は「老隠居」。
次女のツナが「那美」。 漱石は「洋画家」。 この地域の小天は「那古井」。
前田家のツナと弟たちは、物語とは別に、下の動きを。
親の生き方を見てそうなる。
ツナの妹のツチは、宮崎滔天(とうてん)に嫁ぐ。

滔天とツチ夫妻に、龍介が生まれる。
龍介と一緒になるのが、柳原白蓮(やなぎわらびゃくれん)。
下の写真は、左から龍介、白蓮、ツチ。 その前に長男の香織と長女の蕗苳(ふき)。(蕗苳さんは現在93歳)

下の写真は以前、宮崎家で撮った。
白秋生誕の地、南関 三池炭鉱万田坑跡 孫文を助けた宮崎滔天 ~南関町・荒尾市~ 城ヶ島の雨 他 (2012/2/9)
白蓮さん。 ※ 前田家の家系図を撮ればよかった。 右は草枕絵巻。
彼女の歌碑は全国に多い。 記事を3つ紹介。
層雲峡清川の白蓮の歌碑の裏には、悲恋伝説が書いてあった。 清川小学校跡。~上川町~ 他 (2015/8/18)
層雲峡清川に、柳原白蓮の歌碑。 昭和28年、公演に。 アイヌの悲恋物語を聞いて、歌が生まれる。~上川町~ 他 (2015/8/17)
滝口入道と横笛の悲恋 他 ~滝口寺 祇王寺~ 他 (2010/11/26)

スタッフの方が、前田家別邸への道を教えてくれた。
車をここに置いて歩いたら、途中に前田案山子の墓があるよって。 親切にしていただく。
口笛を吹きたくなる坂道。 小鳥はみかんを食べ放題。 温泉で買ったみかんは甘い。

前田案山子の墓。

この人の生き方が、子供たちに大きな影響を。

着いた。 お城のような石垣。 正面入り口は下に。

温泉(浴場)の建物が残っている。

上の方に離れの部分が。

※ 余談 前田家別邸は、草枕では「那古井の宿」。
漱石は、この名前をどうして思いついたのでしょう。
那古という地名は千葉県にある。
(この地名は「名古」「名護」「奈古」「奈呉」と表記を変えて全国に)
意味には、海が近いという含みが。
次に、那古井の「井」は何なんでしょう。
自分の想像だけど、別邸の建物を上から見たら「井」の字に見える。
漱石は、那古を知っていてそれに井をプラス。
宿の名前が先で、その後で地名も那古井に。
そんな風に考えてみましたが、どうでしょう。
下を読むと、前田家のこと、草枕のことが分かりやすい。
明治に入って日本は戦争の時代に向かう。 庶民の生活はよくならない。
前田家の人たちは、大きな矛盾を感じていたでしょうね。
草枕に出てくる浴場は、変わっている。
そこでの那美の登場場面は、面白い。

昔は湯を上にあげられない。 それで低い所に。

こっちが男湯。 壁の向こうに女湯。
湯は、男湯だけに流れ落ちる。 あふれた湯が女湯に。(穴があったのか)
仕事を終えたツナが、誰もいないと思って、湯加減のいい男湯に来た。
湯舟には、漱石いた。 ツナは慌てて飛び出す。
物語の名場面は、そこから生まれる。

上に離れ。 漱石はそこを使っていたと。

上の図の右が公開。 (ここは復元したよう)
この部屋での様子が、最後に紹介する動画に。

外から見たらこう。

この後来た道を戻る。 草枕交流館に。 上に、草枕温泉てんすい。

草枕の舞台は、ほかにもいっぱいある。
この次来るときは、草枕を読んでから。
その時は、金峰山の麓の峠の茶屋・石畳もあるいてみたい。
【今日の動画】 夏目漱石「草枕」(ラジオドラマ)
【道の駅】 きくすい (和水町)
【明日の予定】 近くのどこかでしょうか。
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(放浪の旅Ⅱと放浪の旅Ⅰの両方です。 記事の総数は3700ほど。)
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小説「草枕」は、その時の体験を元に生まれた。
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自分は小天(おあま)温泉に行ったことがない。
最初はただそれだけで行くと決めた。
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小天温泉は「草枕」の舞台で、多くのドラマがあることを知ることになった。
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※ ここは昔、天水町。 今は玉名市天水町。
草枕交流館に、草枕に関する資料が。
草枕の舞台は、前田家別邸。
前田家別邸は、物語の中では那古井(なこい)の宿。
那古井館は、その名前を付けた旅館。

草枕温泉てんすい。 眼下には有明海と埋め立て地。
その向こうに普賢岳が見えるはずだが、今日は霞(もや)の中。


建物は、那古井の宿(前田家別邸)のイメージが生かされて建てられた。
玉名市は、金栗四三や笠智衆の町でも。


草枕には前田家の次女ツナが登場。 彼女が嫁ぐときの場面か。
※ ツナは、物語の中では那美。
自分はこの時、何もわからない。
普賢岳は右写真のように。


草枕交流館と前田家別邸があることを知って、まず草枕館に。 無料。

展示室を見る前に、映像ホールで12分間のビデオを。
草枕が生まれる、大まかなことを知った。
※ 自分は草枕を読んだことがない。 すべてが初めて。
スタッフの方の説明がある。
右写真は、前田家別邸の復元模型。


すべてを理解するには、時間が必要。


前田家と物語の関係を簡単に。
前田家別邸は「那古井の宿」。 前田家は「志保田家」。 主人の案山子(かがし)は「老隠居」。
次女のツナが「那美」。 漱石は「洋画家」。 この地域の小天は「那古井」。
前田家のツナと弟たちは、物語とは別に、下の動きを。
親の生き方を見てそうなる。
ツナの妹のツチは、宮崎滔天(とうてん)に嫁ぐ。

滔天とツチ夫妻に、龍介が生まれる。
龍介と一緒になるのが、柳原白蓮(やなぎわらびゃくれん)。
下の写真は、左から龍介、白蓮、ツチ。 その前に長男の香織と長女の蕗苳(ふき)。(蕗苳さんは現在93歳)


下の写真は以前、宮崎家で撮った。

白秋生誕の地、南関 三池炭鉱万田坑跡 孫文を助けた宮崎滔天 ~南関町・荒尾市~ 城ヶ島の雨 他 (2012/2/9)
白蓮さん。 ※ 前田家の家系図を撮ればよかった。 右は草枕絵巻。
彼女の歌碑は全国に多い。 記事を3つ紹介。
層雲峡清川の白蓮の歌碑の裏には、悲恋伝説が書いてあった。 清川小学校跡。~上川町~ 他 (2015/8/18)
層雲峡清川に、柳原白蓮の歌碑。 昭和28年、公演に。 アイヌの悲恋物語を聞いて、歌が生まれる。~上川町~ 他 (2015/8/17)
滝口入道と横笛の悲恋 他 ~滝口寺 祇王寺~ 他 (2010/11/26)


スタッフの方が、前田家別邸への道を教えてくれた。
車をここに置いて歩いたら、途中に前田案山子の墓があるよって。 親切にしていただく。
口笛を吹きたくなる坂道。 小鳥はみかんを食べ放題。 温泉で買ったみかんは甘い。


前田案山子の墓。

この人の生き方が、子供たちに大きな影響を。


着いた。 お城のような石垣。 正面入り口は下に。

温泉(浴場)の建物が残っている。

上の方に離れの部分が。


※ 余談 前田家別邸は、草枕では「那古井の宿」。
漱石は、この名前をどうして思いついたのでしょう。
那古という地名は千葉県にある。
(この地名は「名古」「名護」「奈古」「奈呉」と表記を変えて全国に)
意味には、海が近いという含みが。
次に、那古井の「井」は何なんでしょう。
自分の想像だけど、別邸の建物を上から見たら「井」の字に見える。
漱石は、那古を知っていてそれに井をプラス。
宿の名前が先で、その後で地名も那古井に。
そんな風に考えてみましたが、どうでしょう。
下を読むと、前田家のこと、草枕のことが分かりやすい。
明治に入って日本は戦争の時代に向かう。 庶民の生活はよくならない。
前田家の人たちは、大きな矛盾を感じていたでしょうね。
草枕に出てくる浴場は、変わっている。
そこでの那美の登場場面は、面白い。



昔は湯を上にあげられない。 それで低い所に。


こっちが男湯。 壁の向こうに女湯。
湯は、男湯だけに流れ落ちる。 あふれた湯が女湯に。(穴があったのか)
仕事を終えたツナが、誰もいないと思って、湯加減のいい男湯に来た。
湯舟には、漱石いた。 ツナは慌てて飛び出す。
物語の名場面は、そこから生まれる。

上に離れ。 漱石はそこを使っていたと。


上の図の右が公開。 (ここは復元したよう)
この部屋での様子が、最後に紹介する動画に。


外から見たらこう。


この後来た道を戻る。 草枕交流館に。 上に、草枕温泉てんすい。

草枕の舞台は、ほかにもいっぱいある。
この次来るときは、草枕を読んでから。
その時は、金峰山の麓の峠の茶屋・石畳もあるいてみたい。
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【道の駅】 きくすい (和水町)
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