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キャンピングカーで放浪の旅 Ⅱ

全国を、写真と動画で探訪

1798年(寛政10年)、近藤重蔵が最上徳内とともに択捉(えとろふ)島に渡り、
「大日本恵登呂府(だいにっぽんえとろふ)」と書いた標柱を建てた。
北方領土の管理は、この時始まった。

近藤重蔵は、どこから島に渡ったのか。
それは、野付半島からだった。
※ ここから島への行き来は、その100年以上前からあったよう。

明治が始まるまで半島の先に町があり、歓楽街「キラク」があったと云われている。
消えた町の手前には、今消えゆく「トドワラ」が残っていた。
    ☆    ☆    ☆    ☆

トドワラは、黄色の所。  キラクは、きらく通行所跡の所。 ※ 北方展望塔には、こんな像がある

11年9月11日 (29)

女の人の向こうに、トドワラが小さく見える。 歩いて、30分。

11年9月11日 (1)

羅臼を離れた時、キラクのことを思い出して、急にここに来た。

こんな道。

11年9月11日 (2)

向こうから来た。 建物は、野付半島ネイチャーセンター。

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もうススキでいっぱい。

11年9月11日 (3)

下の歌を鼻歌で歌いながら歩いた。



フウロソウ。  その土地で、少し違う。 ここのは、花びらにしわがあって、色がはっきりしていた。

11年9月11日 (4)

6月から咲き始めたハマナスが、まだ咲いていた。 ありがとうって言いたくなる。

11年9月11日 (5)

歩くのがいやなら、これ。

11年9月11日 (6)

写真の右部分が、野付崎。 キラクは、もっと右の方。

11年9月11日 (7)

左に、トドワラが見える。

11年9月11日 (8)

ナデシコ。 大きな花で、直系6㌢ほど。

11年9月11日 (9)

サッカーのナデシコは、みんな男勝り。 たくましい。
その中で、鮫島彩選手が、ナデシコっぽいかな。
※ この人は、東電のサッカー部にいたことがある。
  だから、震災のこと、福島のことを聞いたり話すと、涙を流す。

11年9月11日 (35)

この辺り一帯は、トドマツの原生林だった。
地盤沈下か温暖化の海面の上昇かで、みんな枯れてしまった。
倒れた木も、だんだん朽ちて、消えて行っている。

11年9月11日 (10)

ネイチャーセンターが見える。

11年9月11日 (11)

生きてるトドマツは、1本もない。
 ※ そういえば、陸前高田の1本だけ残った松は、危ないそうですよ。
   土に、塩水がしみ込んだからかな。
   復興の湯は、昨日で終わりでした。
   関わったみなさん、お疲れ様。
   私がボランティアで行った時、風呂から上がったおばあちゃんが、私達に手を合わせてお礼を言った。

11年9月11日 (12)

手前のナナカマドの木は、生きている。

11年9月11日 (13)

こんな風景は、どこにもない。 だから人気があるのか。

11年9月11日 (14)

木の骨が残っている感じ。

11年9月11日 (15)

キラクのあった所も、半分海の中。 行けない。

11年9月11日 (16)

野付半島にいて津波が来たら、逃げるところはない。
人が住んでる家は、1軒もない。 みんな番屋。

温暖化が進めば、トドワラはいつか海の中。 野付半島全体が海に沈むという声もある。

11年9月11日 (17)

荒涼とした風景というのか。

11年9月11日 (18)

40歳くらいのバスガイドさんが、私が入社したころは、木がいっぱいあったんだよ、って言った。

11年9月11日 (19)

立ってる木も、あと何年かで倒れる。
その時は、観光は、ナラワラに移るのかな。
少し北にある、広いナラワラの林の木が、みんな枯れてる。

11年9月11日 (20)

この花がいっぱい咲いている。 海水に強い。

11年9月11日 (21)

ここを行くと、船着き場がある。 観光船が、尾岱沼とを結んでいる。

11年9月11日 (22)

キラクは江戸時代の終わり頃、特に発展した。
伝説として伝わっており、文書が無い。 古老の話として残っている。
あったと云う通行所の辺りには、石畳の跡があったり、生活に使うたくさんの物が発掘されている。
武家屋敷もあった。 墓は、今もある。
また、遊郭もあって、たくさんの女の人がいたという。

11年9月11日 (23)

キラクという言葉は、ロシア南部にいるウィルタ民族の言葉で神を意味すると云う。

向こうは、知床。

11年9月11日 (24)

野付半島と国後との行き来は、17世紀の終わりには行われていた。
このことは、「津軽一統志」に書かれている。

※ オホーツク方面の歴史は、この史書によって、たくさんのことが分かった。
  昔、雄武の沢木にいた時、100周年記念誌に、沢木の発祥を載せることにした。
  紋別の郷土資料室で調べていた時、学芸員さんが、津軽一統志に載ってることを教えてくれた。
  その時に、読んだことがある。

11年9月11日 (25)

エゾニュウとか、そんなのかな。 すっかり秋。

11年9月11日 (26)   11年9月11日 (27)

看板にあった写真。 船に帆をつけて、北海シマエビを獲る。 昔のように。 乱獲しない。

11年9月11日 (28)

ネイチャーセンターの中。

11年9月11日 (30)

キラクに近づこうとしたが、道は野付先灯台の手前まで。
歩いたら、近くまで行けそうだが、キラクまでの道はない。

11年9月11日 (31)

サケ釣りがどうなっているのか、あっちこっち行ってみた。
釣り人は、どこにもいなかった。 

標津漁港で釣り人がいた。 最近釣れないから、誰も釣ってないと言った。
その人は、クロゾイを釣っていた。

11年9月11日 (32)

キラクは、一夜にして消えたと言われている。
なぜそうなったかを調べたが、分からない。
台風の高波でもあったのか。 何なんだろう。

明治に入ってからは、根室の方が、北方領土への玄関になったようだ。
キラク。 幻の歓楽街。 ロマン溢れる伝説です。

トドワラも、キラクのように、近い将来消えていく。



【停泊場所】   標津町の観光案内所のパーキング

【明日の予定】  天気予報は雨。  養老牛の山の中に行こうかなと。
         そこに露天風呂がある。
         夜もそこにいて、フクロウの鳴き声でも何でも、聴いてみたい。 見れたら最高。
         魚釣りもしたい。
         ※ ネットは、きっとつながらない。 その時は、次の朝移動。
         
※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、下をクリックすると出ますよ。   
                                                    (2008年4月~2010年9月までの記事)

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  • 消えゆく風景「トドワラ」  幻の歓楽街「キラク」 ~別海町~  他  (2011/9/11)
  • 2011年09月12日 (月)
  • 07時29分23秒
by AlphaWolfy

akkamui212

Author:akkamui212
2009年4月に放浪の旅をスタートし、十数回目の日本1周に入っています。
「キャンピングカーで放浪の旅」に続き、パートⅡです。
明日は、どこの空の下にいるのかな。


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