キャンピングカーで放浪の旅 Ⅱ

弘前市から秋田市へは、国道７号線を通る。
ところが近道があった。
その道沿いに、上小阿仁村はあった。 　　※　かみ こあに 村
山奥の小さな村に行くぞ、と思っていたが、車は多かった。

珍しい杉「こぶ杉」を見に、山の中に入った。
また、この村は、大きな問題を抱えていた。
　　　※　　　　※　　　　※　　　　※

矢立峠の近くに、風穴があった。　長走風穴。　ながばしりふうけつ と読む。
小さな山のあっちこっちから、冷たい風が出る。
変わった植物が生えるので、全体を展示。

 　　

石室のような涼しい部屋。　岩の隙間から、風が出てくる。
今まで風穴は何度か見たが、ここは規模が大きい。



温度は１１度。　地面の温度は７度くらい。　外は１６度なので、だいぶ涼しい。

 　　

大館市に、秋田犬会館があった。　忠犬ハチ公の出身地は、大館市だった。



秋田犬がいた。　「秋田けん」と呼ばないで「秋田いぬ」と呼ぶ。　
　　　　　　　　　　　※　秋田けん なら、秋田県と同じ発音になるから。
駐車できる所が無かったので、中は見学できなかった。

撮影の前は立っていた。　前足の間隔が広く感じる、がっしりした体型だった。
祖先は、マタギ犬（山岳狩猟犬）だそう。



ハチ公物語 予告編



途中で比内鶏のラーメンを食べて、上小阿仁村へ。

ラーメンは、調べて行ったので、まあまあ。　あっさりしたスープ。　
多加水麺だったので、私にとっては？。　　この麺は、強い味のスープに合うと思うんだが。　札幌ラーメンのような。

現在地が、上小阿仁村。　　右上に、大館市が見える。



上小阿仁村があっても、小阿仁村はない。　昔もなかった。
小阿仁川があるから、小阿仁村でいいように思うんだが。　とにかく、上 が付いている。

道の駅。



この村の地図を探したが、なかった。
町のキャッチフレーズは、秋田杉とコアニチドリ。

コアニチドリは、ラン科の花。　今の時期は咲いてない。
秋田杉を見ることに。　こぶ杉があることも、分かった。　
場所は、道の駅の店の人が、ていねいに教えてくれた。　



車で、山村広場に、まず行った。　　この辺り。


山に入る時は、いつも熊対策は万全。　鈴とスプレー。　　※　鈴と言っても、小さな鐘。　いつか紹介。

 　　

山道を歩くのは楽しい。　何か見つかる。　こんな花と実。





コクワのような実。　まだ、少し固い。





山を登っている。



秋田杉の林に出た。





目的地が見えてきた。　左の木が大きいことに、通り過ぎて気付いた。



標示があった。　この森で、一番大きい。



ここです。



巨大な、こぶ。



木のこぶは、どんな時に出来るか、こうだそう。
傷などのストレスがある時、または、虫や何かの菌に襲われた時。
病気と言えば病気だが、すぐに枯れるわけではない。

こぶの部分を切り取って、皮をむいて、磨いて飾る人もいる。
病気だからと言って、腐っている訳ではない。



後ろは、こぶがない。



小さな木。



※　象潟で見た奇形ブナは、こぶだらけ。　そんな木が、たくさんあった。

こぶ杉は、森の巨人。 　国有林の木が対象。



「きみまち杉」とある。　「きみまち阪」と言う所があって、その近くにあるよう。
森の巨人の中では、一番背が高い。
　　　※　全ての中で一番高いのは、四国の大豊町の大杉かな。　美空ひばりが、祈願した。





トノサマバッタ。　７㌢くらい。　この後、戻る。



道の駅に、こんなポスターが。　この人のいるところは、もっと内陸。
阿仁と呼ばれる所。　一昨年行ってきた。

上小阿仁村も、阿仁が付いてたので、マタギがいるかと少し期待して来た。



マタギの人達の、山で生きる知恵は、生半可でない。



村の中を、少し散歩。



小阿仁川にかかる、小阿仁橋。　この花が、コアニチドリ（小阿仁千鳥）。　この村で、最初に発見された。



ラン科の花は美しい。





小阿仁川。　北に流れる。　阿仁川と合流し、最後は米代川。　能代市で日本海に。



最後に、この村で何が起きているのか。
それは、診療所の医師の確保の問題。

誰が来ても、すぐに辞めてしまう。　いやがらせが起きている。
一部の人間によって、みんなが困っている。
ただ、それだけではなく、村の対応にも問題はあるようだ。

医師の給料は、飛びぬけて高いから、何か云いたくなる人間が出てくる。
病気とは関係ない人間だっている。　診療所が無くたって困らない。

医師は個人でやってくる。　だから大変。
警察や学校などの公務員なら、何か言われても何とかなる。

過疎化が進まず、村に生きがいが溢れていたら、こんな問題は起きないかもしれない。

Wikipediaには、こうある。



道の駅の人達は、明るく親切だった。　活気もあった。
村は問題を抱えていても、変わって行くように感じた。

【関連ブログ】　　きみまち阪 ～恋文の町～　　　　他　　（2009/09/17）

【今日の歌】　　大豊町に大杉があって、近くに美空ひばりの歌碑がある。
　　　　　　　　悲しき口笛が流れる。　
　　　　　　　　YouTubeで聞いていたら、下の本当の口笛があった。　いい。　



【道の駅】　　かみこあに

【明日の予定】　　秋田市に入るか？ 　山の中に、北ノ又集落ってのがある、そっちか。

※　「キャンピングカーで放浪の旅」は、下をクリックすると出ますよ。   
                                                    （２００８年４月～２０１０年９月までの記事）

　　　
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