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キャンピングカーで放浪の旅 Ⅱ

全国を、写真と動画で探訪

今日は、久しぶりに美しい仏像を見た。 
大善寺文殊菩薩。 江戸時代のもの。  ※ 詳しくは、文殊菩薩立像(もんじゅぼさつりゅうぞう)
寄進したのは、ある武将の子供。
その武将は、昨日の天目山のブログに登場している。

※ ところが、寺の住職さんが面白いことを言った。 
  本当は、その子供と云うのは、△△なんですよ、と。
  寺に伝わっている伝説があった。

私はその話を聞いて、文殊菩薩の表情は、○○に似ていると思った。
美しさが増して見えた。

※ 問題です。 ○○は、一体誰でしょう。
    ※    ※    ※    ※

武田勝頼の最期が詳しく分かっているのは、ある文書があるから。
昨日も触れましたが『理慶尼記』(武田滅亡記とも)というもの。

それが大善寺にあるので、行ってみることに。

11年11月3日 (1)

石段を上り、山門をくぐったら、本堂。 薬師堂とも。  
これが、国宝だという。 関東で一番古い建物。 鎌倉時代。

11年11月3日 (2)

中に入って、驚いた。 重要文化財の仏像が、20程並んでいた。
他のもあるから、圧倒される雰囲気だった。 例えば、下の十二神将など。 (大善寺のHPから。 この後の写真も)

12shin_5bhuy7888.jpg

京都・奈良から離れて、こんなにあるのは、不思議。

下の説明に、勝頼たちのことが書いてある。

11年11月3日 (3)

本堂に住職さんがいたので、理慶尼記について聞いて見た。
そうしたら、今あるところに頼んで、現代語に訳してる最中だという。

ある程度直したのが、県立図書館にあるそうだ。
この時分かったのだが、景徳院の境内に掲示してあった文書が、そのコピーだった。
写真に、撮ってあった。 (やっと読める状態)

勝頼のことを聞いて見た。 こうだった。

1582年の3月3日に、大善寺にやって来た。
本堂の本尊の前で、今後を祈願し、辞世の句を書いた。 この寺に置いて行った。

その晩は、勝頼と夫人と息子の信勝、そして理慶尼の4人で、この本堂で寝床を共にした。
温かくもてなした。

※ 理慶尼の兄は、武田の家臣だった。 しかし、謀反の疑いで信玄に殺された。
  理慶尼はある所に嫁いでいたが、兄のことで迷惑がかかるのを心配し、離縁し大善寺にやって来た。
  勝頼は、兄の仇(かたき)の子供だった。
  仇の子なのに、なぜそれだけのことをしたのか。
  それは、ある時期、理慶尼は、勝頼の乳母をしたことがあったからだった。

住職さんと、昨日の景徳院の話などをしていたら、こんなことを言ってきた。

昨日書いた、最後に織田軍と、崖の細い道で戦った、土屋昌恒(つちや まさつね)に息子がいた。 
                               ※ 昌恒の幼名は、惣蔵。
息子は忠直。 母に連れられて駿河国清見寺に逃亡していた。
その後、徳川家康に認められ家臣となる。 さらに、徳川秀忠に仕え、秀忠の「忠」の字を与えられて、忠直と名乗る。

この忠直は、大善寺に、山門と文殊菩薩、さらに毘沙門天を寄進する。

ここで、住職さんは、驚くことを言ってきた。
実は、この忠直は、勝頼の息子の信勝だと。
大善寺はそう思っており、そう伝わっていると。
※ 逃亡の際は、同じ年格好の者を同行させるのは、珍しくないという。 万一のために。

※ ここからは、私の想像。 もしこの話が本当なら、こういうことか。

  家康は、忠直が信勝だと知っていた。
  だから、わざわざ呼んで家臣にした。 秀忠にも、勝頼の息子だと伝えた。
  秀忠は、それを知っていたから、「忠」の字を与えた。
  上総久留里藩主とさせ、2万石を与えた。
  信勝は、大善寺に対する恩を忘れることは、決してなかった。

  家康は、負けた武田の家臣には、懐柔策とは思えないほど、気を遣っている。
  勝頼のために景徳院を建てたのもそうだし、勝頼を裏切った小山田信茂一族を全て処刑したのも、そう。

  歴史は、一般的・常識的なのが後世に残るが、事実は分からない。
  もしかしたら、有りうるかもしれない。

これが、寄進した文殊菩薩。 とにかく、美しい。

大善寺文殊他 (1)

勝頼の表情に感じた。

大善寺文殊他 (2)

これも寄進した。 本当のことは決して話せない、という表情。 山門は、最初の写真。

大善寺文殊他 (4)

小さなお堂があった。 ぼけ封じとあったので、お参りした。 今日のお参りは、ここだけ。

11年11月3日 (4)

有名な庭だが、普通かなと。

11年11月3日 (5)

近くにある、古いトンネル跡に行った。  大日影(おおひかげ)トンネル遊歩道。

11年11月3日 (6)

こっちは、上のトンネルと反対側にあった。 
勝沼トンネルワインカーブ。 

11年11月3日 (7)

中は、ワインの貯蔵庫だった。

11年11月3日 (8)

大日影トンネル遊歩道を歩くことに。  全長 1367㍍。 20分ほどかかる。

11年11月3日 (9)

このトンネルが、長い間、地域の経済を支えたとある。 ※ 甲府と東京を結んだ線路。

11年11月3日 (10)

こんな感じ。 何が楽しいのかを考えながら歩いた。

11年11月3日 (11)

どうして人が多いのかと思ったら、今日は祝日だった。 

11年11月3日 (12)

左に、新しいトンネル。

11年11月3日 (13)

遠くに見えるのは、勝沼ぶどうの丘。 
この地域は、どこに行ってもブドウの畑ばかり。 ダイコンやキャベツの畑はない。

11年11月3日 (14)

ブドウのお店があった。 1パック300円のを買った。 
今、採ってくれている。 大きな房が2つあった。 トンネルより、こっちが楽しい。

11年11月3日 (15)

あの実は何ですかと聞いたら、1つくれた。 ザクロと言った。 
※ 後で切ってみたが、どこをどう食べればいいか、分からない。 切った時、血のような汁が出た。

11年11月3日 (16)   11年11月3日 (17)

戻った。 鉄道によって、ブドウ作りが盛んになったとある。

11年11月3日 (18)

戻って来た。 

11年11月3日 (19)

ぶどうの丘に行って、写真を2枚。

11年11月3日 (20)

11年11月3日 (21)

今日は、大善寺で聞いた話が、面白いと思った。
 ※ 平日、客の少ない時だったら、もっと話が聞けた。
 ※ 色々調べていたら、勝頼も逃げ延びたという話があった。 詳しくは分からない。

天目山で最期の勝頼については、一段落です。

【資料】  理慶尼の書いた武田滅亡記は、大善寺にあるが、現代語にしたのはなかった。
      現在、新たに作成中だった。
      別のものが、県立の図書館にあると言った。
      下のは、それのコピー。 景徳院の境内にあったもの。 
      読みにくいが、資料として、ここに載せておきます。 私も、全部読んでいない。

11年11月3日 (22)   11年11月3日 (23)

11年11月3日 (24)   11年11月3日 (25)

11年11月3日 (26)   11年11月3日 (27)

11年11月3日 (28)   11年11月3日 (29)

11年11月3日 (30)   11年11月3日 (31)

【今日の歌】  昨日のコメントの御手洗が登場します。 もう一度行ってもいい場所です。
        曲名は、安芸灘の風。 いい歌です。  クリックすると、聴けます。

akinadanokaze8789.jpg

        ※ 江戸時代の港町、御手洗を歩く。 ~呉市 大崎下島~   他   (2010/12/17)
           とびしま海道の終点 岡村島を、旅人さんと歩く。  安芸灘の風 ~愛媛県今治市~   他  (2010/12/18)
        ※ 鶴姫のいた大三島は、この歌の舞台の、となりです。
          鶴姫伝説 ~瀬戸内のジャンヌ・ダルク~  他  (2009/12/20)

【道の駅】   甲斐大和

【明日の予定】  富士山の方に向かうが、典型的な観光地ばかり。
         青木ヶ原を、ただ歩いてみるか。
         太宰が、「富士には月見草が似合う」、と言った御坂峠に、もう一度行くというのもあるが。
         大月市に猿橋があった。 それかな。 3奇矯の一つ。   

※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、下をクリックすると出ますよ。   
                                                    (2008年4月~2010年9月までの記事)

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【ランキング】  国内旅行は6位、 旅行全体で13位です。 放浪の旅は36位。           
            
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  • 武田勝頼一行を温かく迎えた大善寺  大日影トンネル遊歩道 ~甲州市~  他  (2011/11/3)  
  • 2011年11月03日 (木)
  • 23時08分25秒
by AlphaWolfy

akkamui212

Author:akkamui212
2009年4月に放浪の旅をスタートし、十数回目の日本1周に入っています。
「キャンピングカーで放浪の旅」に続き、パートⅡです。
明日は、どこの空の下にいるのかな。


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