キャンピングカーで放浪の旅 Ⅱ

伊万里の町は、古伊万里の積み出し港として栄えた町だった。
街のどこにでも、古伊万里の像や壺があった。　特に、橋の欄干に。
また、伊萬里神社には、お菓子の神様「中嶋神社」が境内にあった。　
この話は、面白い。
　　　　※　　　　※　　　　※　　　　※

伊万里市は伊万里湾に、佐賀市は有明海に近い。


車は、観光案内所がバスの駐車場に停めさせてくれた。　ありがたい。　駅のすぐ近く。
駅前に地図があった。　最初左上に。　次は、右上に。



伊万里色絵婦人立像とあった。　
着物の褄（つま）を軽く持ち上げている。　焼き物の世界では、中心になる様式だそう。
表情を見ても、プロの作品と感じる。



反対側から。　中央に伊万里駅。　右に案内所。



北に歩いて、左に曲がった。　真ん中の建物が、陶器商家資料館「丸駒」。
伊万里川沿いの道の、１本隣。　荷物を積みだす場所が近かった。



１階は、古伊万里の展示室。　管理する人が、丁寧に説明してくれた。



古伊万里の皿は、船で運ぶ時、このように荷づくりされた。



伊万里の港は、伊万里津とよばれた。　
有田でも他で焼かれたものでも、伊万里津から運ばれた物は、すべて、消費地では、伊万里焼とよばれた。
伊万里では焼いてない。　※　鍋島は別の扱い。　

他の地から、伊万里焼を買い付けるために、やって来た。
ここは、２階。



少し高くなった所に、奥の部屋。　タンスに、刀が仕舞えるようになっている。
お金を持ち歩いているから、用心のために刀。



古伊万里は、世界へ運ばれて行く。

奥の部屋から、１階を。　のぞき窓から。



２階の部屋のとなりに、こんなの。　滑車で、重い物を奥の部屋に。



相生橋の近くに、からくり時計。　壊れていて動かなかった。　動画を撮る予定だった。　ちょうど今は２時。



相生橋。　酒樽にまたがった、オランダ人。　オランダからの注文と考えられている。



橋の真ん中には、壺。



地図の左上の、伊万里津大橋に向かった。　自転車にやっと乗れる子に出会った。
小さな坂を下る時、怖がって停まった。　下った所の、道と川の間のコンクリが低かった。
危険に思って、先回りして、私はそこに立っていた。
女の子は、乗らないで下った。　お母さんとも、少しお話し。



お母さんの右向こうに、壺が２つ見える。　それを見に行く。



高さ１．５㍍の大壺。　実際に使われたのは、この半分の大きさ。



もう少し下ったら海。　近い。



伊万里川の北をずっと歩いた。　延命橋。
ボタンを押したら、「いまりまだら」という曲が流れたよう。　気付かなかった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※　この曲は、YouTubeには、ない。


延命地蔵尊。　
伊万里川では、昔から子供の事故があった。　その霊を、慰めてもいる。



幸橋。　伊萬里神社に着いた。



鳥居は、向こうからもこのようにあった。　理由は、後で知った。



変わった門。　２階に屋根があるので、楼門（ろうもん）。



伊萬里神社の案内。　陶器製。　この町では、普通。
今は無い、２つの神社が、ここに合わさったので、両側に門。
お菓子の中嶋神社が見える。



※　上の図の、森永太一郎とある。　森永製菓の創業者。　（なお、グリコの創業者は、佐賀市出身）
　　そんなことで、佐賀県は、九州で一番お菓子の消費量が多いそう。
　　そう云えば、歩いていたら、中学生の男の子と女の子が、川を見ながらお菓子を食べていた。

※　森永製菓については、昔、森永ヒ素ミルク中毒事件があった。　（１９５３年。　１３０名以上死亡）
　　今は、会社は誠実に対応しているが、そうなるまで２０年以上かかった。
　　私は若いころ、会社の対応に不満を持った。　以来、３０年以上、森永の製品は一度も買わなかった。
　　ここ数年は、長年の会社の対応も知り、もういいかなと思って、買うようにしている。

上の案内の右に、下のように書いてあった。　



※　田道間守（たじまもり）と云う人が、中国から橘（たちばな）の木を持ち帰った。
　　その内の１株を、この神社に植えた。　橘を植えた、日本最初の地とある。
　　残りはどこに行ったかは、後ほど。

下で、橘は「ときじくのかぐのこのみ」と言っている。　「このみ」は菓子と書く。
それで、この神社は、お菓子の神様でもあった。
　


伊萬里神社の本殿。　※　拝殿でないということは、拝殿と本殿が一緒かな。
左に、橘が見える。　もちろん、１株。



隣に、お菓子の神様、中嶋神社。　橘を持ち帰った田道間守を祀っている。
女性の方が清掃をしている。　詳しく説明していただいた。



橘の残りはどこに行ったかですね。　調べたら、京都御所だった。　天皇のいるところ。
下の写真の、赤○の紫宸殿（ししんでん）の前に植えてある。
　　　　　　※　この写真は、夏に御所に行った時のブログで使ったもの。
　　　　　　※　写真左中央に、蛤御門。　禁門の変では、一番激しい戦い。　それで、蛤御門の変とも。



このように、橘は植わっている。　（Hirokazu All Rights ReservedさんのHPよりお借り）



この話は、何に書いてあるかというと、古事記なんですね。
古事記に書いてあることが、２ヶ所で、今の時代に伝わっている。
話しに、信憑性を感じます。
　※　ただ、Wikipediaには、古事記に書いてある「ときじくのかぐのこのみ」が、本当に橘なのかは、確認されて
　　　いないとある。　
　　　はるか昔のことなので、確認は難しいでしょうね。　可能性は否定できない。

お菓子の語源は、伊萬里神社の、今日出会った話ですね。　面白い。

下は、城山という、小さな山。　伊万里城跡。　　　



説明を載せます。　鍋島氏が治めるまでの、移り変わりがよく分かる。
　※　鍋島騒動というのがある。　鍋島化け猫騒動とも。　有名な話。　これについては、別の日に。



山の上からの風景。



写真の左上辺りに、駅。



東の方。



写真の左に、城跡があった。　大きな椋（むく）の木。　高校生が、走っている。　
何か叫ばないかな～、って待った。



旧道のような道を通った。　仲町観音。　新しい。



古伊万里。　今は、古伊万里風のを作っている。



こんな通り。



川沿いにも、焼きもの。



対岸に、昔の様子の絵。



※　追記　　戻る途中、自転車の親子に再度出会った。　２人と手を振って、お別れ。

観光案内所にお礼を言いに行った。　伊万里市の詳しい案内を、コピーしていただいた。
たくさんお世話になって、道の駅に戻った。

今日のような話しに出会うと、退屈しないし、面白い。
陶器商家資料館では、たくさん勉強もできたし。　感謝です。

【動画】　この祭りは事故が起きたので、一旦中止になって、少しずつ戻っているようです。



【今日の歌】　　　鬼無里（きなさ）の道

池上線を知って、次は、この曲を知った。　
私の旅は、スタートして、鬼無里に向かった。　面白い伝説が残っていた。



※　関連ブログ　　　鬼無里の紅葉伝説　 青鬼集落 ～長野市・白馬村～　　明日、黒部ダムへ　　他　　(2010/10/30)

【道の駅】　　　　伊万里

【明日の予定】　　伊万里市内。　市街地でない所。

※　「キャンピングカーで放浪の旅」は、下をクリックすると出ますよ。   
                                                    （２００８年４月～２０１０年９月までの記事）

　　　
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