寺や神社をただ見るのは、少し飽きてきた。
どこかに、面白い話がないか、探していた。
嵯峨野にある、滝口寺に行ってきた。 情報誌には、載っていない。
小さな建物だった。
いつものように、亀岡駅から電車に乗ったら、小鳥がいた。
お客と一緒に入り込んだのか。 不安そうに、あっちこっち飛んでいた。
嵯峨嵐山駅にあった、嵯峨菊。
昔から日本にある古典菊で、嵯峨天皇が「後世、花を愛でる者は、これを範とすべし」と言ったそう。
仏壇に供える花の雰囲気ではない。 華やか。
清涼寺。(せいりょうじ)
源氏物語の主人公、光源氏のモデルは、源融(みなもとのとおる)と言われている。(この説が有力)
その人の別荘の跡に、この寺はある。 本尊が国宝なので、参拝客が多いのか。
地図の右に清涼寺。 左端に、滝口寺。
歩いていたら、家の壁に顔が。
瓦(かわら)と同じ材料かな。 人間の表情。
こんな道が続く。
真っ直ぐ上がって行ったら、滝口寺。 右に行くと、祇王寺。 どちらも小さい。
少しさびしい。
この寺には、新田義貞の首塚もあった。
妻の一人である、勾当内侍(こうとうのないし)という人が、義貞の首をここに埋めたという。
※ ただ、義貞の墓や首塚は、他にもいっぱいあって、上の話は可能性がとっても低い。
石碑があった。 私は、「滝口入道と横笛」の話は、初めて聞く。
ここで、どんな話かを、下に。 (Wikipedia より)
※ 話は、平家物語と、高山樗牛の「滝口入道」の、2つがある。 下は後者。
時は平家全盛の時代。時の権力者平清盛は、わが世の春を謳歌していた。
ある日清盛は、西八条殿で花見の宴を開催。
ここに平重盛(清盛の息子)の部下で滝口武者(滝口の武士)の斉藤時頼もこれに参加していた。
このとき宴の余興として、建礼門院(重盛の妹)に仕えていた横笛が舞を披露した。
それを見た時頼は横笛の美しさ、舞の見事さに一目惚れしてしまった。
その夜から横笛のことが忘れられない時頼は、恋しい自分の気持ちを横笛に伝えるべく、文を送ることにした。
数多の男たちから求愛される横笛であったが、無骨ながら愛情溢れる時頼の文に心奪われ、愛を受け入れることに。
しかし、時頼の父はこの身分違いの恋愛を許さなかった。傷ついた時頼は、横笛には伝えずに出家することを決意。
嵯峨の往生院に入り滝口入道と名乗り、横笛への未練を断ち切るために仏道修行に入った。
これを知った横笛は、時頼を探しにあちこちの寺を尋ね歩く。
ある日の夕暮れ、嵯峨の地で、時頼の念誦の声を耳にする。
時頼に会いたい一心の横笛だが、時頼は「会うは修行の妨げなり」と涙しながら帰した。
滝口入道は、横笛にこれからも尋ねてこられては修行の妨げとなると、女人禁制の高野山静浄院へ居を移す。
それを知った横笛は、悲しみのあまり病に伏せ亡くなった。
横笛の死を聞いた滝口入道は、ますます仏道修行に励み、その後高野聖となった。
滝口寺。
管理人はいない。 寺でこういう所は、ある。
拝観者は、他に2人。 喧騒から離れた。 滝口入道と横笛の像。
横笛の絵。(想像図)
これは、昨日の和泉式部。 本があって、それを撮った。
この伝説で、滝口寺は、やっと持ちこたえてる感じ。
この話は、いったい何なんだろう、って思いましたね。
もし、高野山の高僧になれなかったら、この話は、きっと生まれなかった。
滝口入道は、身分違いを分かった上で、強い意志で横笛を好きになった。
また、父からは勘当された。
一緒になろうと思えば、昔の考えでも、きっとなれたはず。
この話の元になる話は、確かにあった。
それが、多くの脚色がプラスされて、今残っている話しになった。
なぜ脚色したかは、住職になった滝口入道の過去を美しくするためですね。
そう思います。
※ 滝口入道は、高野山大円院の、第8世住職になっている。
大円院には、横笛が鶯(うぐいす)になってやってきたという、言い伝えが残っている。
滝口入道と横笛の話が、この寺のセールスポイントになっている。
柳原白蓮が大円院を訪れ、こう歌った。
「 鶯は大円院で今日も鳴く 一切煩悩皆空なりと 」
※ 柳原白蓮の名前は、時々聞く。 歌人。 大正天皇の生母柳原愛子の姪(めい)。
岩手県に、白蓮洞という洞窟もある。 柳原白蓮(Wikipedia)
大円院のHPに、滝口入道と横笛の話と、寺に伝わる話が載っている。 大円院のHP。
ここは、祇王寺。 小さい。
紅葉は、ほぼ終わりでしょうか。
紅葉はよくないので、竹を。
小さな本堂の中。
このは、清盛の寵愛を受けた、白拍子の祇王が、清盛の愛を失ったのち、ここに隠棲した寺。
妹と母といっしょに。 ※ 白拍子~舞を踊る人
像が並んでいた。 清盛のもあった。
祇王。
昔を物語る石塔があった。
清涼寺を通って帰った。
こんな言葉が。 これで文句はないが、支配する側が都合よく使うことがある。
話は、いろんなことが想像できて、面白い。
誰のために、その話はできたのか。 そんなことを考えると、新たなものが見えてくる。
【道の駅】 ガレリアかめおか
【明日の予定】 化野念仏寺(あだしのねんぶつじ) 石仏の表情を撮ってくる。
29日まで、京都。 30日に、琵琶湖の方の近江八幡に動く。
※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、こちらです。
8,9月分だけ、タイトル一覧表が出来ています。
【ランキング】 国内旅行は 4位、 旅行全体で9位です。 放浪の旅は、36位です。
記事は役立ったでしょうか。
気に入った所などがありましたら、クリックをよろしく。
※ クリックするバナーは、下のです。
※ 1回のクリックで、10ポイント。 1週間生きます。
どこかに、面白い話がないか、探していた。
嵯峨野にある、滝口寺に行ってきた。 情報誌には、載っていない。
小さな建物だった。
いつものように、亀岡駅から電車に乗ったら、小鳥がいた。

お客と一緒に入り込んだのか。 不安そうに、あっちこっち飛んでいた。

嵯峨嵐山駅にあった、嵯峨菊。
昔から日本にある古典菊で、嵯峨天皇が「後世、花を愛でる者は、これを範とすべし」と言ったそう。

仏壇に供える花の雰囲気ではない。 華やか。

清涼寺。(せいりょうじ)
源氏物語の主人公、光源氏のモデルは、源融(みなもとのとおる)と言われている。(この説が有力)
その人の別荘の跡に、この寺はある。 本尊が国宝なので、参拝客が多いのか。

地図の右に清涼寺。 左端に、滝口寺。
歩いていたら、家の壁に顔が。

瓦(かわら)と同じ材料かな。 人間の表情。

こんな道が続く。

真っ直ぐ上がって行ったら、滝口寺。 右に行くと、祇王寺。 どちらも小さい。

少しさびしい。

この寺には、新田義貞の首塚もあった。
妻の一人である、勾当内侍(こうとうのないし)という人が、義貞の首をここに埋めたという。
※ ただ、義貞の墓や首塚は、他にもいっぱいあって、上の話は可能性がとっても低い。

石碑があった。 私は、「滝口入道と横笛」の話は、初めて聞く。

ここで、どんな話かを、下に。 (Wikipedia より)
※ 話は、平家物語と、高山樗牛の「滝口入道」の、2つがある。 下は後者。
時は平家全盛の時代。時の権力者平清盛は、わが世の春を謳歌していた。
ある日清盛は、西八条殿で花見の宴を開催。
ここに平重盛(清盛の息子)の部下で滝口武者(滝口の武士)の斉藤時頼もこれに参加していた。
このとき宴の余興として、建礼門院(重盛の妹)に仕えていた横笛が舞を披露した。
それを見た時頼は横笛の美しさ、舞の見事さに一目惚れしてしまった。
その夜から横笛のことが忘れられない時頼は、恋しい自分の気持ちを横笛に伝えるべく、文を送ることにした。
数多の男たちから求愛される横笛であったが、無骨ながら愛情溢れる時頼の文に心奪われ、愛を受け入れることに。
しかし、時頼の父はこの身分違いの恋愛を許さなかった。傷ついた時頼は、横笛には伝えずに出家することを決意。
嵯峨の往生院に入り滝口入道と名乗り、横笛への未練を断ち切るために仏道修行に入った。
これを知った横笛は、時頼を探しにあちこちの寺を尋ね歩く。
ある日の夕暮れ、嵯峨の地で、時頼の念誦の声を耳にする。
時頼に会いたい一心の横笛だが、時頼は「会うは修行の妨げなり」と涙しながら帰した。
滝口入道は、横笛にこれからも尋ねてこられては修行の妨げとなると、女人禁制の高野山静浄院へ居を移す。
それを知った横笛は、悲しみのあまり病に伏せ亡くなった。
横笛の死を聞いた滝口入道は、ますます仏道修行に励み、その後高野聖となった。
滝口寺。

管理人はいない。 寺でこういう所は、ある。

拝観者は、他に2人。 喧騒から離れた。 滝口入道と横笛の像。

横笛の絵。(想像図)

これは、昨日の和泉式部。 本があって、それを撮った。

この伝説で、滝口寺は、やっと持ちこたえてる感じ。

この話は、いったい何なんだろう、って思いましたね。
もし、高野山の高僧になれなかったら、この話は、きっと生まれなかった。
滝口入道は、身分違いを分かった上で、強い意志で横笛を好きになった。
また、父からは勘当された。
一緒になろうと思えば、昔の考えでも、きっとなれたはず。
この話の元になる話は、確かにあった。
それが、多くの脚色がプラスされて、今残っている話しになった。
なぜ脚色したかは、住職になった滝口入道の過去を美しくするためですね。
そう思います。
※ 滝口入道は、高野山大円院の、第8世住職になっている。
大円院には、横笛が鶯(うぐいす)になってやってきたという、言い伝えが残っている。
滝口入道と横笛の話が、この寺のセールスポイントになっている。
柳原白蓮が大円院を訪れ、こう歌った。
「 鶯は大円院で今日も鳴く 一切煩悩皆空なりと 」
※ 柳原白蓮の名前は、時々聞く。 歌人。 大正天皇の生母柳原愛子の姪(めい)。
岩手県に、白蓮洞という洞窟もある。 柳原白蓮(Wikipedia)

大円院のHPに、滝口入道と横笛の話と、寺に伝わる話が載っている。 大円院のHP。
ここは、祇王寺。 小さい。

紅葉は、ほぼ終わりでしょうか。

紅葉はよくないので、竹を。

小さな本堂の中。

このは、清盛の寵愛を受けた、白拍子の祇王が、清盛の愛を失ったのち、ここに隠棲した寺。
妹と母といっしょに。 ※ 白拍子~舞を踊る人
像が並んでいた。 清盛のもあった。

祇王。

昔を物語る石塔があった。

清涼寺を通って帰った。


こんな言葉が。 これで文句はないが、支配する側が都合よく使うことがある。

話は、いろんなことが想像できて、面白い。
誰のために、その話はできたのか。 そんなことを考えると、新たなものが見えてくる。
【道の駅】 ガレリアかめおか
【明日の予定】 化野念仏寺(あだしのねんぶつじ) 石仏の表情を撮ってくる。
29日まで、京都。 30日に、琵琶湖の方の近江八幡に動く。
※ 「キャンピングカーで放浪の旅」は、こちらです。
8,9月分だけ、タイトル一覧表が出来ています。
【ランキング】 国内旅行は 4位、 旅行全体で9位です。 放浪の旅は、36位です。
記事は役立ったでしょうか。
気に入った所などがありましたら、クリックをよろしく。
※ クリックするバナーは、下のです。

※ 1回のクリックで、10ポイント。 1週間生きます。
コメント
ガレリアかめおかのお風呂
Re: ガレリアかめおかのお風呂
こんばんは。
園部の道って、いつかのブログに書きましたか。
ここに来たら、見所は京都ですね。
トロッコ列車の切符は、突然行っても買えないので、早く行くか工夫が必要です。
今日は、満席が続いていました。
明日も天気は大丈夫ですね。
京都の紅葉は、明日最後に燃えて、お終いでしょうか。
いい旅を。
園部の道って、いつかのブログに書きましたか。
ここに来たら、見所は京都ですね。
トロッコ列車の切符は、突然行っても買えないので、早く行くか工夫が必要です。
今日は、満席が続いていました。
明日も天気は大丈夫ですね。
京都の紅葉は、明日最後に燃えて、お終いでしょうか。
いい旅を。
車はどこに?
訪ねてみようにも、アッカムイさんの場所がわかりません。
駐車場はほぼ満車です。園部側の道にいるとコメント読みました。会えるかなと思ったので。私はユーロスターDUO名古屋ナンバーです。
駐車場はほぼ満車です。園部側の道にいるとコメント読みました。会えるかなと思ったので。私はユーロスターDUO名古屋ナンバーです。
Re: 車はどこに?
道の駅の建物の園部側にも、駐車場があります。
その駐車場から、20㍍程離れた所に、車はあります。
路上駐車です。
私の方で、ご挨拶に伺います。 10時前には。
その駐車場から、20㍍程離れた所に、車はあります。
路上駐車です。
私の方で、ご挨拶に伺います。 10時前には。
コメントの投稿
トラックバック
https://akkamui.com/tb.php/59-dbba34b0
明日は嵐山に行ってきます。