即身仏を2体見た。
両方とも撮影禁止だったが、大日坊さんの寺で撮影させてもらうことが出来た。
即身仏になるということは、奇跡のような難しさがあることを知った。
注連寺と大日坊で見られることが分かった。
近くにある、注連寺に向かった。
大きなお寺だった。 本堂の左奥に、即身仏は安置されていた。
その前で、寺の人からの説明を聞いた。 どのように即身仏になるかなど。
鉄門海上人という人の即身仏だった。
この人は、1768年に生まれ、62歳で即身仏になった。
写真は全くダメ。 天井画など、仏像が写らなければいいと言われた。
それで撮ったのが、ここの即身仏の絵。 実際の即身仏は、衣は赤く、体は漆が塗ってあって黒い。
写真は次に期待して、大日坊に向かった。
数㌔走って着いた。 場所はここ。 左上に注連寺、左下に道の駅が見える。
本堂に入ると、先客が3人いて、下の写真の場所で説明を聞いていた。 一緒に聞いた。
この寺は、湯殿山総本寺 大日坊瀧水寺 という。
湯殿山は、女人禁制。 古くから、女性の方はこの寺にお参りして、湯殿山に参拝したことになった。
この寺の発展は、3代将軍家光の乳母である春日の局と、庄内藩の酒井家に大事にされたことによる。
※ 春日の局については、後ほど。
仏像がとにかく多い。 ※ 写真は、許可をいただいて撮影。
写真の向こう隅に、即身仏入口とある。
この部屋に、即身仏はあった。 他の客は帰った。
撮影禁止だが、離れて撮るならいいだろう、と言ってくれた。
※ 今日のブログは、決してこの寺を悪くは書けないと思った。
説明してくれた方は、本音で語ってくれた。
ここの即身仏の特徴は、黒くないこと。
普通は漆を塗る。 そうすると、皮膚は丈夫になる。
土に中の空間で即身仏になって行くのだが、掘りだされた時はたいてい、体は崩れた姿になっている。
それを、座っている姿に直さなければならない。
直したその姿のままにするために塗ったのが漆だった。 漆は丈夫だ。
この人は、真如海上人。 96歳まで生きた。
即身仏になるのは大変だ。
つらくて途中でやめたり、腐ってしまって即身仏になれなかったのも多かった。
即身仏になれるかどうかのポイントは、乾燥の状態に、自分の力で近づけるかどうか。
即身仏を目指して最初にすることは、千日から五千日、五穀を断つ。
つまり、米や麦を食べない。 栗や栃の実やドングリなど。
そうやって、体の脂肪をなくす。 枯れ木のようになってくる。
42日間の、水と塩だけの断食もする。
最後は、漆の汁を飲む。 内臓にある菌を殺す。 腐敗を防ぐため。
こういうことをしながら、湯殿山での厳しい修行が続く。
ここまでを、まずする。
小高い丘の上に、深さ3㍍の穴を掘る。 広さは4畳半ほど。 真中に、人が入る箱。
底と周りに、木炭を敷き詰める。
即身仏になる人は、箱に入って、上に1㍍程土をかぶせる。
竹の筒で、空気穴を作る。
中に入る時は、自分で立つ体力はないという。 支えられて入る。
中での行は、無言の行。 (お経を唱えるのもあるという)
外からは、毎日、弟子たちが励ます。
中からは、鐘を振って鳴らし、応える。
いつかは返事がなくなる。
それから、3年3ヶ月後、弟子や信者により掘りだされる。
洗い清め、乾かし、服を着せて、即身仏となる。
大日坊は、以前は、少し離れた所にあった。
地滑りで建物がダメになり、昭和11年にこの場所に移った。
寄進され仏像などが、展示してあった。
こんなの見たことあるかな。 寺のパンフレットの表紙は、この像。
本堂の周りが廊下になっており、そこにこのようにあった。
本堂の右側。
春日の局からのもの。
家光の乳母の春日の局は、この寺に祈願に来た。
表向きは、竹千代(家光になる)の父の2代将軍秀忠の病気平癒。
本心は、竹千代を将軍にすること。 もめていた。
この後、竹千代は3代将軍家光となり、春日の局の願いはなかった。
徳川家の祈願寺として、続いて行く。
※ なお、家光の姉が、千姫。
初めは豊臣秀頼の正室。 夏の陣で、大阪城から助け出される。 千姫の墓は京都の知恩院に。
家光の母は、お江(ごう)。
お江は、浅井3人娘の一番下。 上は、茶々と初。
3人娘の母は、お市。 信長の妹。
重要文化財の仏像。 飛鳥時代のもの。
国宝の審査で、一人の反対があったため、国宝になれなかった。
今でも、多くの人が調査に来ると言う。
昔あったこの寺の建物。 長さ、88㍍。
住職さんだったのか、最後までていねいに説明してくれた。
ありがたかった。
庄内地方南部の風景。 秋です。
写真は無理だと思っていたから、ありがたかった。
そうさせてくれた理由は、ここの即身仏の状態に自信があるからだと思う。
きっと、悪く書かれる不安を持っていない。
これ以上きびいしい修行はない。
即身仏になることは、そういうことに感じた。
【道の駅】 月山
【明日の予定】 湯殿山かな。 天気になるのを待っている。 大鳥池に行きたい。
【ランキング】 放浪の旅 Ⅱ 国内旅行 5位 旅行全体 13位
放浪の旅 〃 4位 〃 10位
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両方とも撮影禁止だったが、大日坊さんの寺で撮影させてもらうことが出来た。
即身仏になるということは、奇跡のような難しさがあることを知った。
注連寺と大日坊で見られることが分かった。
近くにある、注連寺に向かった。


大きなお寺だった。 本堂の左奥に、即身仏は安置されていた。
その前で、寺の人からの説明を聞いた。 どのように即身仏になるかなど。
鉄門海上人という人の即身仏だった。
この人は、1768年に生まれ、62歳で即身仏になった。

写真は全くダメ。 天井画など、仏像が写らなければいいと言われた。
それで撮ったのが、ここの即身仏の絵。 実際の即身仏は、衣は赤く、体は漆が塗ってあって黒い。

写真は次に期待して、大日坊に向かった。
数㌔走って着いた。 場所はここ。 左上に注連寺、左下に道の駅が見える。


本堂に入ると、先客が3人いて、下の写真の場所で説明を聞いていた。 一緒に聞いた。
この寺は、湯殿山総本寺 大日坊瀧水寺 という。
湯殿山は、女人禁制。 古くから、女性の方はこの寺にお参りして、湯殿山に参拝したことになった。
この寺の発展は、3代将軍家光の乳母である春日の局と、庄内藩の酒井家に大事にされたことによる。
※ 春日の局については、後ほど。

仏像がとにかく多い。 ※ 写真は、許可をいただいて撮影。
写真の向こう隅に、即身仏入口とある。

この部屋に、即身仏はあった。 他の客は帰った。
撮影禁止だが、離れて撮るならいいだろう、と言ってくれた。
※ 今日のブログは、決してこの寺を悪くは書けないと思った。
説明してくれた方は、本音で語ってくれた。

ここの即身仏の特徴は、黒くないこと。
普通は漆を塗る。 そうすると、皮膚は丈夫になる。
土に中の空間で即身仏になって行くのだが、掘りだされた時はたいてい、体は崩れた姿になっている。
それを、座っている姿に直さなければならない。
直したその姿のままにするために塗ったのが漆だった。 漆は丈夫だ。
この人は、真如海上人。 96歳まで生きた。

即身仏になるのは大変だ。
つらくて途中でやめたり、腐ってしまって即身仏になれなかったのも多かった。
即身仏になれるかどうかのポイントは、乾燥の状態に、自分の力で近づけるかどうか。
即身仏を目指して最初にすることは、千日から五千日、五穀を断つ。
つまり、米や麦を食べない。 栗や栃の実やドングリなど。
そうやって、体の脂肪をなくす。 枯れ木のようになってくる。
42日間の、水と塩だけの断食もする。
最後は、漆の汁を飲む。 内臓にある菌を殺す。 腐敗を防ぐため。
こういうことをしながら、湯殿山での厳しい修行が続く。
ここまでを、まずする。

小高い丘の上に、深さ3㍍の穴を掘る。 広さは4畳半ほど。 真中に、人が入る箱。
底と周りに、木炭を敷き詰める。
即身仏になる人は、箱に入って、上に1㍍程土をかぶせる。
竹の筒で、空気穴を作る。
中に入る時は、自分で立つ体力はないという。 支えられて入る。
中での行は、無言の行。 (お経を唱えるのもあるという)
外からは、毎日、弟子たちが励ます。
中からは、鐘を振って鳴らし、応える。
いつかは返事がなくなる。
それから、3年3ヶ月後、弟子や信者により掘りだされる。
洗い清め、乾かし、服を着せて、即身仏となる。

大日坊は、以前は、少し離れた所にあった。
地滑りで建物がダメになり、昭和11年にこの場所に移った。
寄進され仏像などが、展示してあった。


こんなの見たことあるかな。 寺のパンフレットの表紙は、この像。


本堂の周りが廊下になっており、そこにこのようにあった。



本堂の右側。

春日の局からのもの。

家光の乳母の春日の局は、この寺に祈願に来た。
表向きは、竹千代(家光になる)の父の2代将軍秀忠の病気平癒。
本心は、竹千代を将軍にすること。 もめていた。
この後、竹千代は3代将軍家光となり、春日の局の願いはなかった。
徳川家の祈願寺として、続いて行く。
※ なお、家光の姉が、千姫。
初めは豊臣秀頼の正室。 夏の陣で、大阪城から助け出される。 千姫の墓は京都の知恩院に。
家光の母は、お江(ごう)。
お江は、浅井3人娘の一番下。 上は、茶々と初。
3人娘の母は、お市。 信長の妹。
重要文化財の仏像。 飛鳥時代のもの。
国宝の審査で、一人の反対があったため、国宝になれなかった。
今でも、多くの人が調査に来ると言う。



昔あったこの寺の建物。 長さ、88㍍。

住職さんだったのか、最後までていねいに説明してくれた。
ありがたかった。
庄内地方南部の風景。 秋です。

写真は無理だと思っていたから、ありがたかった。
そうさせてくれた理由は、ここの即身仏の状態に自信があるからだと思う。
きっと、悪く書かれる不安を持っていない。
これ以上きびいしい修行はない。
即身仏になることは、そういうことに感じた。
【道の駅】 月山
【明日の予定】 湯殿山かな。 天気になるのを待っている。 大鳥池に行きたい。
【ランキング】 放浪の旅 Ⅱ 国内旅行 5位 旅行全体 13位
放浪の旅 〃 4位 〃 10位
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コメント
即身仏
Re: 即身仏
即身仏は、内臓がそのままあるのが、普通のミイラとの違いですね。
即身仏は、日本に16体ありますが、山形県に8体あります。
そのうち、5体は庄内地方。
ですから、庄内地方が、即身仏の中心地と言われえいます。
それは、ここに出羽三山があり、この地が信仰の地だったからと思います。
大日坊には、元々3体あって、火事で2体は焼けてしまった。
即身仏は、日本に16体ありますが、山形県に8体あります。
そのうち、5体は庄内地方。
ですから、庄内地方が、即身仏の中心地と言われえいます。
それは、ここに出羽三山があり、この地が信仰の地だったからと思います。
大日坊には、元々3体あって、火事で2体は焼けてしまった。
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この地方に二体あるのは、偶然でしょうか。この地方ならではの風習でしょうか。